トルコでは教育にどれくらいの期間を要するのか

2024年09月30日付 Cumhuriyet 紙

トルコで小学校が始まる時期の人が最も高い教育水準を終えるまでの見込み期間が明らかになった。

トルコ統計局は、2023年に関する「見込み教育期間」という冊子を発行した。

これによると、トルコで小学校が始まる時期の人が最も高い水準の教育を終えるまで教育で過ごす期間は2023年に17.9年間と計算された。小学生の人が中等教育を終えるまでの見込み期間は12.3年、就学前の教育はというと1.6年と計算された。

■最も長い見込教育期間はイスタンブル

県レベルで最も長い見込み教育期間は、20.3年でイスタンブルで生じる。この県を、19.7年でカラビュク県、19.6年でアンカラ県、19.1年でリゼ県とエルジンジャン県が続いている。見込み教育期間が最も短い県は、14.9年でムシュ県とシュルナク県であるが、この県に15.1年でアール県とシャンルウルファ県、15.8年でマルディン県が続いた。

見込み教育期間が2019年から2023年の期間に最も伸びを示した上位5県は、8.3%でギュムシュハーネ県、4.6%でハッキャーリ県、2.5%でヴァン県、2.1%でディヤルバクル県、1.7%でアール県であった。同時期に見込み教育期間が最も落ちた県は、10.4%でエスキシェヒル県、10.3%でチャンクル県、10%でヤロヴァ県、9.6%でアンタルヤ県、8.6%でムーラ県であった。

■女性は18.4年、男性は17.6年

小学校が始まる時期の人が最も高い教育段階を終えるまでの見込み期間は、2023年には前年に比べると合計で1.3%短くなったこと示した。2021年以降、見られているこうした落ち込みは男性で女性に比べて急速に展開している。

トルコ全体では見込み教育期間が2023年では2022年と比べると男性で2.8%落ち17.6年、女性で0.3%増加し18.4年だった。

両性とも最も高い教育期間の価値はイスタンブル県で生じた。イスタンブル県を男性ではアンカラ県、エルジンジャン県、バイブルト県が追う一方、女性では順位はカラビュク県、トゥンジェリ県、アンカラ県、リゼ県の形となった。

見込み教育期間が男性で最も短い県であるアール県にシュルナク県、ムシュ県、シャンルウルファ県、マルディン県が続く一方、女性ではムシュ県、シャンルウルファ県、シュルナク県、アール県、ビトリス県の順番となった。

■性別による平等状況

女性の男性に対する割合を比べて算出された性別による平等指標は、2023年には1.05と発表された。2018年に0.97であった指標は、2023年には0.08ポイントの増加で女性有利な変化を示し続けた。

指標が最も高かった上位5位の県は、1.12でトゥンジェリ県とウードゥル県、1.1でチャナッカレ県、1.09でバルトゥン県とチャンクル県と算出された。性の平等指標が最も低かった県はというと、0.95でビトリス県、シャンルウルファ県、シイルト県、0.96でムシュ県、0.98でバトマン県であった。

■見込み教育期間とは何か

見込み教育期間とは、一人が教育段階で過ごす公的教育期間を表している。国連によりトルコを含む全ての国々のために発表される教育期間は、国内政策をも方向付ける形で県レベルで公式統計として作成されている。


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翻訳者:新井慧
記事ID:58776