モロッコ:政党と労働組合、セウタ隣接地域の開発を要求
2024年09月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコ..政党と労働組合がセウタに隣接する都市の開発を要求
【ラバト:アナトリア通信】
月曜日、モロッコの政党および組合は管轄当局に対し、スペイン施政下のセウタ市に隣接するフニデク市の開発プログラムを承認するよう求めた。
これは、進歩社会主義党、統一社会主義党、民主勢力戦線(いずれも野党)などのモロッコの政党、および市内の労働組合員や人権活動家らが署名した声明の中で言及された。
この声明は、月曜日にSNS上で、ヨーロッパに移民するためにセウタとの国境フェンスに向かうように呼びかけられたことを受けて発出された。なお、9月15日に出された類似の呼びかけの後には当局がセウタへの不法移住を希望する若者3,000人を逮捕している。
声明は、政府を筆頭とする管轄当局に対し、「フニデク市を経済的、社会的に再建するための開発プログラムを採用し、住民の状況にプラスの影響を及ぼさなかったすべてのプロジェクトや決定を見直す」よう求めた。
モロッコ政府は過去数年、セウタ市とその近隣地域の開発プロジェクトを立ち上げている。これは、住民らが「密輸」活動、つまりセウタから運び入れたものをモロッコ国内で販売することに依存していたことを背景にしており、それが数十年にわたり住民の大多数にとっての生活の糧となっていたからだ。
モロッコは2019年12月、ついにこの国境検問所の閉鎖を決定した。
セウタに加えて、メリリャ市もモロッコの最北部に位置するにもかかわらず、スペインの施政下にある。
モロッコ政府は、長さ約6キロの有刺鉄線のフェンスで囲まれたこの2都市を、スペインによる「占領された2つの港」とみなしている。
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翻訳者:新藤花絵
記事ID:58780