モロッコ:パレスチナの苦しみを忘れない…モロッコ最大の労働組合が各地で「15分間」のスタンディングを呼びかけ
2024年10月02日付 al-Quds al-Arabi 紙
■パレスチナの苦しみを思い出させるために…モロッコ最大の労働組合が「15分間」のスタンディングを呼びかけ
【ラバト:諸通信社】
モロッコ労働組合(同国最大の労働組合)は各地域の労働組合本部前で来週月曜日に15分間のスタンディングを実施するように呼びかけた。これは国際社会に対して、パレスチナの労働者と人民の苦しみを思い出させるためのものである。
この呼びかけは同組合がディーセント・ワーク世界行動デーに際して、またジェノサイドから1年経過したことを機に、国際労働組合総連合とアラブ労働組合総連合から行われた呼びかけに応じるかたちで発出した声明のなかで言及されたものである。
声明によると、この呼びかけは「世界的な組合運動が、人々がもつ解放と自由の権利を支持する自らの原則への忠義を果たすための新たな日を定めること」を目的としている。
さらに声明によると、スタンディングは「占領の火種の下では社会的正義もディーセント・ワークも存在しない」というスローガンで行われるという。
加えて声明は「パレスチナ企業の労働者数が65パーセント以上減少し、50万人の労働者が失業し、ガザの物価が600パーセントまで上昇した」ことを指摘した。
イスラエル占領軍は米国による全面的な支持のもとで、2023年10月7日からガザに対して「集団虐殺」を行っている。これまでにパレスチナ人の死傷者は13万8千人以上に達し、そのうちの多くは子どもと女性であり、1万人以上が行方不明となっている。さらに、甚大な破壊と飢餓によって数十人の子どもが亡くなり、これは世界最悪の人道的危機の一つとなっている。
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翻訳者:渡邉翼太
記事ID:58798