レバノン:ベイルート南部ダーヒヤ地区がイスラエルによる爆撃にさらされる(1)

2024年10月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ベイルート南部郊外の上空に立ち上る爆発と煙…レバノン第2の都市ではレバノンのハマース司令官がイスラエルによって殺害、ヒズブッラーは交戦を続ける

【ベイルート:諸通信社】

目撃者らによると、イスラエル軍がベイルート南部ダーヒヤ地区の住民にただちに自宅から避難するよう新たな警報を発した直後に、同地で爆発音が聞こえ、煙が立ち上る様子が確認された。

複数の消息筋によると、イスラエル軍による空襲はベイルート南部郊外ダーヒヤ地区のハーラ・ハリー区街区を標的としたもので、撮影された複数の映像ではラフィーク・ハリーリー空港の周辺部から煙が立ち上る様子が確認できる。

最初の警告は、特にブルジュ・バラージュナ街区の建物にいた住民に発せられ、2番目の警告はシュウィーファー街区の建物にいた住民に対して発せられた。

イスラーム抵抗運動(ハマース)は声明で「カッサーム旅団の隊員である殉教者サイード・アターッラー・アリー」氏の死を伝え、トリポリ市近くのバダーウィー・キャンプにある同氏の住居を狙ったイスラエル軍の爆撃により、同氏が妻と子供2人とともに死亡したことを明らかにした。

バダーウィー・パレスチナ難民キャンプに対する空襲は、昨年10月にヒズブッラーとイスラエルの対立が始まって以来、イスラエルが北レバノン県を標的とした初めての事例である。

ハマースはさらに声明で次のように述べた。「イスラエル軍の空襲はカッサーム旅団の司令官であるサイード・アリー氏の住居を標的にし、その結果同氏と彼の妻シャイマー・ハリール・アッザームさん、そして彼の娘たちであるザイナブさんとファーティマさんが殉教した」。

さらに次のように続けた。「カッサーム旅団は占領軍による継続的な虐殺に相対して、その次なる対応の一連が言葉ではなく行動によるものとなり、我々が今後イスラエルの指導者らに我々の民衆に対する自らの犯罪的な決定の代償を払わせるという事実を確認する」。

サイード・アリー氏が殺害されたのは、イスラエル占領軍がハマースのレバノン戦線司令官であるファタフ・シャリーフ氏を、レバノン南部のブッス・キャンプにある同氏の自宅を狙った空爆によって殺害した数日後のことである。

イスラエルの『イェディオト・アハロノト』紙は、イスラエル軍がレバノン第2の都市と目されるトリポリ市を、ヒズブッラーとの戦争が始まって以来初めて爆撃したと報じた。

ヒズブッラーは土曜日未明、対イスラエル国境地帯でイスラエル軍に「撤退を強いた」ことを明らかにしたのち、同地で同軍との交戦に突入したと発表した。

(2)に続く


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:福田陸人
記事ID:58817