ノーベル賞の被団協、ガザ攻撃を批判

2024年10月12日付 Cumhuriyet 紙

ノーベル平和賞を日本の核兵器廃絶運動団体、日本被団協が受賞し、同団体の代表委員で広島での被爆者である箕牧智之さんは受賞後に行われた会見で「賞はガザで尽力する人々が受賞すると思っていた。ガザで血を流す子供たちが両親によって運ばれている。ちょうど80年前に日本で起こったことのようだ。」と述べた。

ノルウェー・ノーベル委員会により、2024年ノーベル平和賞は日本で核兵器のない世界のために尽力したことが認められ、広島と長崎への原爆投下から生還した人々が設立した「日本被団協」に贈られた。
会見では「ノルウェー・ノーベル委員会は2024年ノーベル平和賞を日本の日本被団協に贈った。ヒバクシャとしても知られる、広島と長崎への原爆投下から生還した人々が設立し、草の根運動での核兵器のない世界を目指した活動や核兵器が再び使用されてはならないと自身の証言によって広めたことが、平和賞に値すると認められた。」と述べられた。

■「80年前に日本で起こったことのようだ」

日本被団協の代表委員で広島での被爆者である箕牧智之さんは受賞の一報を受けた後、記者たちの質問に回答した。箕牧さんは「こんなことが起きるとはまったく夢にも思わなかった。」と述べた。
箕牧さんは賞はガザで尽力する人々が受賞すると思っていたと述べ、「日本被団協が?信じられない。何故日本被団協が?ガザで尽力する人々が絶対に受賞すると思っていた。ガザでは血を流した子供たちが両親によって運ばれている。ちょうど80年前に日本で起こったことのようだ。」と述べた。

■日本被団協とは

日本被団協は日本原水爆被害者団体協議会を省略したもので、1956年に設立されたNGOだ。
当団体はヒバクシャとして知られる、1945年の広島と長崎への原爆投下から生還した人々の権利を守ることを目的とする。
日本被団協の基本目的は核兵器の完全な廃絶のために国際世論の意識を高め、被害者たちに対する医学的、経済的支援を実現することである。
また核兵器が人類にとって壊滅的影響をもたらすと思い起こさせることや、平和な世界のために活動することもまた主要な使命のうちにある。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:58863