パレスチナ:アマゾンの女性マネージャー、歴史的地図が書かれたネックレスを身に着け炎上

2024年10月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■祖国の「歴史的」地図が描かれたネックレスを身に付けたアマゾンのパレスチナ人女性マネージャーに対するキャンペーン(動画)

【ロンドン:本紙】

『デイリー・テレグラフ』紙は、サムエル・モントゴメリー氏の記事を掲載し、パレスチナの地図と国旗で飾られたネックレスを身に付けた同社の役員が登場する動画を、アマゾンが削除したと伝えた。

同社は、アマゾンウェブサービス(AWS)のワールドワイドチャネルおよびアライアンス担当副社長のルバ・ボルノ氏の出演は政治的な立場を示す意図はなかったとし、プロモーション動画の削除を正当化した。ビデオは今秋ラスベガスで同社が開催予定のカンファレンスのプロモーションのために公開された。

同紙は、ボルノ氏のネックレスの着用はSNS上で怒りを引き起こし、一部の人々から、同社の従業員の1人が昨年10月7日にイスラエルのキブツ(農業共同体)、ニル・オズから連行された後も、未だハマースに拘束されていることを考慮し、そのネックレスの着用が適切ではないと指摘されたと報じた。

同社は動画を削除し、同社の報道官は「中東で毎日起こっている暴力や人命の損失は悲劇である。我々の心と考えはそれによって影響を受けているいかなる人々およびコミュニティとともにある。」と述べた。そして「我々の役員らは、支援を提供するために、同地域で働いているチームと継続的に連絡を取り合っている。動画では政治的メッセージを意図していなかったが、私たちは動画を削除した。また近日中に新しい動画を改めて掲載する予定である」と付け加えた。

ルバ・ボルノ氏は妹が米国生まれだったため、1990年の湾岸戦争中にアメリカ大使館によって家族とともにクウェートから避難させられたパレスチナ人である。


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翻訳者:森川明穂
記事ID:58879