CHPのオズギュル・オゼル党首、TUSAS訪問「標的は偶然ではない」
2024年10月25日付 Cumhuriyet 紙
共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首は、2日前にクルディスタン労働者党(PKK)のテロリストが攻撃を行ったトルコ航空宇宙産業株式会社(TUSAŞ)へ訪問した。オゼル党首は「攻撃は全面的に捜査されるだろう。この標的は偶然ではない。」と述べた。CHP党首は報道関係者の「新たな解決プロセス」論争に関しても、「オジャランには、彼のいる場所から呼びかけるチャンスを与え、議会に来る必要はない。」と述べた。
共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首は、PKKのテロリストが攻撃し、5人が殉職したトルコ航空宇宙産業株式会社(TUSAS)を訪問した。
オゼル党首は、訪問の終盤に報道関係者へ発表を行った。
同党首は、「テロを、誰がどのような目的で行おうと、私たちは激しく非難する。」と述べ、「攻撃は全面的に捜査されるだろう。」と続けた。
オゼル党首は、攻撃の時期に関して「この標的は偶然ではない、私たちを脅迫することはできない。」と述べた。
◾️「オジャラン」に関する発表:「議会に来る必要はない」
オゼル党首は、報道関係者に新たな解決プロセス論争に関する質問に回答し、デヴレト・バフチェリ[民族主義者行動党党首]が述べていた、PKKのリーダー、アブドゥッラー・オジャランがトルコ大国民議会(TBMM)で無理に話す必要はないと指摘し、「オジャランには、彼のいる場所から呼びかけるチャンスを与え、議会に来る必要はない。」と述べた。
◾️10月27日の呼びかけ
オゼル党首は、イスタンブルのベシクタシュで行われる「生きる権利集会」について再度呼びかけ、「我々はすべてのイスタンブル市民を待っている。」と述べた。
同党首は、「生きる権利集会を我々は中止しない。実際に私たちが中止し、勇気を失うことを彼らは願っている。テロやすべての暴力に対し、我々は命を守り続ける。我々は怖がらない、黙ってはない。我々は、日曜日にベシクタシュの広場に集まる。」と述べた。
◾️10月29日の祝賀は中止されるのか?
オゼル党首は、「10月29日の共和国建国記念日に、今の我々の心情には合わない歌手のパフォーマンスは、延期されうる。しかし、イベントが中止されないこと、10月29日を守ることはCHPの精神にも沿う。[トルコ全国民の]8600万人が10月29日に街頭や広場に出るよう呼びかける。」と述べた。
◾️エルドアン大統領に機内で「バフチェリ」について質問されず
ロシアから戻る飛行機内で質問に回答したエルドアン大統領に対し、「オジャランに関するバフチェリの発言」について質問されなかったと指摘したオゼル党首は、次のように述べた。
「機内には新聞記者がいなかったようだ、記者たちはその質問をしなかった。彼らの子供が、『私のお父さん/お母さんは新聞記者だ』というだろう。『名前は何?』と聞かれたとき、『ああ、新聞記者ではなかった。』と答えるだろう。そうならないよう新聞記者は自分の仕事をし、政治家は自分の仕事を遂行してください。」
◾️足りないものがあるならそれを除かなければいけない
オゼル党首は以下のように述べた。
「私たちは葬儀に参加した、まずは殉職者の方々にお悔やみ申し上げる。負傷者の状態も気にかけている。私たちが訪問した施設は、トルコの有望な施設である。この問題は数日以内に議論される予定だ。この場所は1万7000人が働く施設だ。
もし何か落ち度があれば、私たち皆を守り、我々の国境と我々の兵士を守るTUSAŞの人々を我々が守ることが出来なければ、私たち自身が自己批判しなければならない。議会の手で調査し議場で議論すべき問題は数多くある。いくつかの画像を私たちと共有することは貴重であると考えている。私は戦闘機カアンが飛行したとき、真っ先に祝福したうちの1人だった。
昨年、100万ドルの収益を上げたのはこの場所だ。このまま衰退するのではなく、足りないものがあるならそれを除かなければいけない。このような施設は軍隊や警察によって警護される必要がある(注)。この場所は、わずか一つの敷地内にある最大の防衛産業である。この問題について、内務省と国防省は自ら判断を下すであろうと考えている。」
(注)トルコ航空宇宙産業株式会社を警備していたのはCAT警備という民間の警備会社であったと指摘するメディアがある。¥
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翻訳者:大屋千寛
記事ID:58950