モロッコ:西サハラの「分割案」を拒否する立場を改めて表明
2024年10月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコが西サハラの「分割案」を拒否する立場を改めて表明
【ラバト:本紙】
モロッコのナースィル・ブーリータ外務大臣は、スタファン・デ・ミストゥラ国連特使が再び提示したポリサリオ戦線との西サハラ分割案に対し、自国がこれを拒否することを明らかにした。
議事録によると、デ・ミストゥラ氏は水曜日に行われた国連安全保障理事会の非公開会合で「私は完全な秘密裏に、すべての当事者とともに、域内分割の概念を再開し、復活させた」と述べた。
これに関してブーリータ氏は月曜日、デ・ミストゥラ氏が4月にラバトを訪問した際にこの案をモロッコ側に提示したことに触れ、「モロッコ代表団はその際デ・ミストゥラ氏に対し、同案が拒否されており、今後も提示されることはないと強調した」と付言した。
また同氏は、「モロッコ使節団はその際デ・ミストゥラ氏に、この提案は拒否するものであり、もう一度投じられることもないと強調した」と付け加えた。
そして、「モロッコはこうした案を聞き入れなかったし、これから聞き入れ始めることさえ受け入れないだろう。なぜならそれはモロッコ王国の根本的な立場、そして『サハラ砂漠はモロッコであり、モロッコ領土から切り離すことのできない部分である』という全モロッコ人の立場に反するものだからだ」と続けた。
さらに同氏は、「モロッコ政府は2002年、ジェームズ・ベーカー氏(当時の国連特使)がアルジェリアの提案による同分割案を持ちよった際にも、すでに同じ立場を表明していた」と伝えた。
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翻訳者:池内一生、木村真翔
記事ID:58997