パレスチナ:新米政権に対するパレスチナ・イスラエル両者の反応
2024年11月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️イスラエルはトランプ大統領を祝福し、ネタニヤフ首相が彼を称賛…そしてベン・グヴィル大臣:主権の時が来た!
【エルサレム:本紙/諸通信社】
アメリカ大統領選挙での共和党候補ドナルド・トランプ氏の勝利に対して、占領下のパレスチナとイスラエルでは政治的反応が異なった。
イスラエルの与党である右派政党が歓喜を表明する中、極右のイタマール・ベン・グヴィル大臣は、占領下のヨルダン川西岸地区の併合計画を示唆し、イスラエルの主権確立を呼びかけた。一方、パレスチナの立場はより慎重であり、複数の勢力や人物は、アメリカ民主党がガザでの大量虐殺戦争を支持したことに対する代償を支払ったと見ている。
パレスチナのマフムード・アッバース議長は、トランプ氏のアメリカ合衆国大統領選出を祝福し、祝電を送った。その中でアッバース議長は、「トランプ大統領と共に地域の平和と安全のために取り組むことを期待している」と述べ、「国際法に基づいて、自由と自己決定権、そして国家を求めて尽力することへの国民の固い決意だ」と強調した。
続けて「我々は平和への取り組みを堅持し続ける。そして、アメリカ合衆国があなたの指導の下で、パレスチナ人民の正当な願望を支援することを確信している。」
イスラーム抵抗運動「ハマース」は、クドス・アラビー紙が受け取った声明で、新米政権に対する彼らの態度は「パレスチナ人民とその正当な権利、そして大義名分に対する新政権の姿勢と実際の行動次第である」と述べた。
そして、前米政権は「占領と侵略に偏った道を歩み、シオニストの戦争犯罪者に政治的および軍事的庇護を与え、近代史上最も残虐な殲滅戦争を進めさせた」と述べた。
さらに、「新米政権は、パレスチナ人民が憎むべきシオニスト占領に対して立ち向かい続けることを認識し、我々が自由と独立、自己決定権、そしてエルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立における正当な権利を損なういかなる道も受け入れないことを理解しなければならない」と付け加えた。
(後略)
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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59013