イスラエル:旧パレスチナ領でデモが行われる

2024年11月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アラブの街頭での犯罪の悪化とイスラエル警察による犯罪の加担に抗議するため、48年パレスチナ人が民衆デモに加わる

【ナザレ:本紙】

アラブ人街区での犯罪の蔓延とイスラエル警察の共謀に抗議するため、48年占領地(訳注:1948年にイスラエルが占領した旧パレスチナ領)内のバーカ・ガルビーヤ市で民衆デモが行われた。これは「アラブ系イスラエル人フォローアップ高等委員会」の決定に基づくものであり、同組織は同じ理由からパレスチナ人に対して、翌日曜日(10日)にゼネストを行うよう呼びかけた。

複数の地元筋によると、バーカ・ガルビーヤ市では、他人との間にいざこざがあった人物らと親しかったという理由だけで、何の罪も犯していない学校長(教育者のズィヤード・アブー・マフ氏)の殺害に抗議して、住民らがデモに参加したという。

今年初めから国内で200人のパレスチナ人が殺害されたが、その大半は街頭でテロを行い、武器や麻薬、禁制品の販売に関与している犯罪組織同士の抗争によるものである。その背景には、無実の人々の殺害にもつながっているアラブ社会での犯罪の蔓延および、みかじめ料や脅迫の横行がある。そしてこれを受けて、国内のパレスチナ人の最高政治機関である同委員会による緊急会議が開かれた。

ズィヤード・アブー・マフ氏の殺害に対する反応として、アラブ人地方自治体首長らによる評議会の参加のもと、バーカ・ガルビーヤ市の市庁舎で昨日開かれた大会議(その後数百人が出席する民衆会議に変わった)の終わりに、デモを行うことなどが決定された。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:59028