イスラエル:レバノン南部への地上作戦拡大を決定
2024年11月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国際的な警告にも関わらず、イスラエルがレバノン南部への地上侵攻拡大を決定
【テルアビブ:諸通信社】
ヘブライ語メディアによると、イスラエル軍のヘルツィ・ハレヴィ参謀総長は日曜日(10日)、この措置の影響に関する国際的な警告にも関わらず、レバノン南部への地上侵攻拡大の計画を承認した。
イスラエル放送協会(公式)は、数千人の正規兵と予備兵が新たな計画に参加すると述べた。
同協会は「ヒズブッラーの活動地域であるレバノン南部の新たな地域への地上作戦の拡大が含まれる」と明らかにした。
また、この措置が「軍事的成果を強化することを目指している」と主張した。
そして「この進展はレバノンとの停戦のための交渉における微妙な時期に起きた」と付け加えた。
一軒の家で少なくとも23人の戦争難民が命を落とす
レバノン保健省によると、日曜日(10日)、レバノンの異なる複数の地域に対するイスラエルの空爆で38人が死亡した。
同省はまた、ベイルートの北に位置するジュベイル地区のアルマート町で最も多くの死者が記録されたと述べた。同町ではイスラエルの空爆が家屋を標的にした後、23人が亡くなり、そのうち7人は子どもであった。
同省はこの建物にレバノン東部のバールベックとその周辺の村々へのイスラエルの空爆から逃れてきた人々が避難していたと明らかにした。
そして現場で民間防衛隊と赤十字社の隊員らが23人の遺体を引き上げ、その中には7人の子どもが含まれていたと述べ、身元確認のために他の遺体が収容されるにつれ、死者数は増える可能性が高いと付け加えた。民間防衛隊「イスラームリサーラ(メッセージ)スカウト協会」のメンバーであるヤースィル氏は「3つの異なる家族から30人以上が安全な避難場所を求めてここにやってきた」と述べた。
イスラエル占領軍は要請に応じて、アルマート地域にあるイラン支援のレバノンのシーア派民兵組織ヒズブッラーの武器庫を攻撃したと述べ、攻撃前に民間人の犠牲を避けるため空中偵察などの事前の措置が取られていたと主張した。また攻撃の詳細は現在調査が行われており、昨日の土曜日(9日)には、イスラエルによるレバノン攻撃で53人が死亡、99人が負傷した。
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翻訳者:森川明穂
記事ID:59048