ガザ:燃料供給の停止により約120万人が安全な水を得られず

2024年11月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハーン・ユーニス市自治体:燃料供給の停止により120万人が水を得られず

【ガザ地区:アナトリア通信】

ガザ地区南部のハーン・ユーニス市自治体は土曜日(16日)、イスラエルによるジェノサイドが1年以上続くなか、燃料供給の停止により、120万人以上の市民がハーン・ユーニス市で水を入手できなくなると警告した。

さらに同自治体は声明で、「1週間前から続く供給の停止は、井戸や淡水化施設の稼働を含む必要不可欠なサービスの停止につながるだろう。またこれにより、ハーン・ユーニス市において120万人以上の市民および避難民が飲料水と生活用水を得られなくなる」と説明した。

そして、「下水処理施設が停止することで道路に下水が流出し、環境災害や健康被害を引き起こし、住民の間での感染症をはじめとする病気の深刻化につながるだろう」と述べた。

同自治体は国際社会や諸人権団体に向け、「生活のあらゆる側面を破壊したガザ地区でのイスラエルの戦争を終わらせるために、早急に介入するよう」呼びかけた。

さらに支援提供者や国連組織に対して、「燃料供給および、(社会)サービスの制度が完全に崩壊するのを防ぐために必要な装置やスペア部品の搬入の保証を再開するように、イスラエル側に圧力をかけるよう」要請した。

そして、「燃料や必要な設備の搬入の許可に向けイスラエルに圧力をかけるよう」要請したうえで、「危機が続けば、ジェノサイドのさなかで未曾有の人道状況がさらに深刻化する恐れがある」と警告した。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:59075