ルーマニア:憲法裁判所が大統領選挙の無効を宣言(1)

2024年12月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ルーマニア憲法裁判所、大統領選挙の無効を決定

【ブカレスト:AFP通信】

ルーマニア憲法裁判所は金曜日、大統領選挙の第2回投票が実施される2日前に同選挙を無効とした。これは極右候補者を支持するロシアからの干渉疑惑によって混乱したプロセスの新たな章である。

裁判所は声明で、「投票の正当性と合法性を保証する」ために、「ルーマニア大統領選出のプロセス全体を取り消す」と述べ、「選挙プロセス」の再始動を要請した。

同選挙の第1回投票では、民族主義者のカリン・ジョルジェスク候補が首位となり、衝撃を与えた。

今週初めに、票数の再集計を受けて第1回投票結果を承認していた同裁判所は、「政府は今後選挙の新たな日程を決定するだろう」と付け加えた。

一方ルーマニア当局は、「ジョルジェスク氏の選挙運動を利するためにプラットフォーム『ティックトック』が大きな『役割』を果たした」という告発を裏付ける情報文書の機密を解除し、ロシアがこの分野で役割を果たしたと指摘した。

裁判所はこれらの文書に基づき、投票の「正当性」と「合法性」を維持するため、「選挙プロセス全体を無効とする決定を全会一致で下した」と述べた。

裁判所は、選挙プロセスが「その期間中、またすべての段階において、市民の投票の自由な性質と正当性を損なった複数の不正行為や選挙法違反によって毀損された」と指摘した。

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翻訳者:田内香凜
記事ID:59193