■ルーマニア憲法裁判所、大統領選挙の無効を決定
【ブカレスト:AFP通信】
第1回投票では民族主義者のカリン・ジョルジェスク候補が、現与党に属する最有力候補らを抑えて勝利した。
ジョルジェスク氏は長きにわたって、隣国ウクライナへの軍事援助の完全停止への支持を表明してきた。さらに62歳である同氏は定期的にEUとNATOを批判している。
過去にはロシアのウラジミール・プーチン大統領への称賛を表明したこともあるが、最近は彼に対して明確な立場をとることを避けている。
ジョルジェスク氏はその後、ビデオメッセージで裁判所の決定について次のようにコメントした。「これは公式なクーデターだ......我々の民主主義は攻撃を受けている」。そしてルーマニア国民に対して「私たちの共通の理想に忠実であり続ける」よう呼びかけた。
同氏は地元メディアへの声明で、「彼らは私を止めることはできないだろう。彼らは、ルーマニア国民が望む変化が実現するのを止めることはできないだろう」と述べた。
一方米国政府は金曜日、憲法裁判所が大統領選挙の中止を発表したことを受け、ルーマニアにおける「平和的かつ民主的なプロセス」を呼びかけた。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は声明で「我々はすべての当事者に対し、ルーマニアの憲法秩序を守り、暴力や脅迫のない、ルーマニア国民の民主的意思を反映した平和的かつ民主的なプロセスを行うよう求める」と述べた。
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