豚からの腎臓移植成功

2024年12月18日付 Milliyet 紙
何百万人もの人々に希望を与える可能性!豚から移植された腎臓が動き始める

豚から取り出され、遺伝子を組み替えて人間に適合するようにつくられた腎臓が新たに一人の患者に移植された。もしこの治療法が成功すれば、世界中で腎臓移植を待つ何百万人もの人々に希望が生まれるだろう。

豚から取り出され、遺伝子を組み替えて人体に適合する腎臓が新たに一人の患者に移植された。この治療法が成功すれば、世界中で腎臓移植を待つ何百万人もの人々の希望となるだろう。

全世界では腎臓移植を待つ何百万人が腎臓移植を待っている。

一部の患者の待機期間は数年にも及ぶ。医学は、この問題の解決のために代替策を研究している。新たな試みは腎臓移植を待つ何百万もの人々への希望となりうる。

専門家らは、長年豚の内臓を研究している。豚の心臓、肝臓、腎臓のような臓器は、人間の臓器と機能の点で大きな類似点がみられる。

豚からの臓器移植では、臓器が人々に移植することを可能にするために特別な遺伝子操作が行われる。この方法において、人体の免疫細胞が移植される臓器に容易に適合するように特別な選択方法が用いられている。

■最初の移植から得た教訓
以前行われた2回の移植は失敗に終わった。豚からの腎臓移植が行われた初めての患者の体は、移植された臓器に拒絶した。しかし、専門家たちは今回の成功は保証されていると考えている。

最初の失敗から得られた教訓を生かし、アメリカのアラバマ州から来た53歳のタワナ・ルーニーさんという女性は今年、遺伝子を組み替えられた豚から腎臓移植を受けた3人目の患者となった。

■急速に研究が始められた
ルーニーさんは、11月下旬に手術を受けた。専門家によると、移植が行われたルーニーさんは移植を受けるその前から強力な免疫細胞をもっており、加えて血圧も非常に高かったという。しかし、ニューヨークタイムズ紙は、医師が今回の免疫細胞の抑制を成功させたと報じた。さらに、移植の後に患者の血圧もすぐに通常状態に戻ったと明らかにされた。

嬉しいことに、他の2人の患者に観察された臓器拒絶反応がルーニーさんにはみられなかった。ルーニーさんに移植された豚の腎臓はすぐに機能しはじめ、尿の排出も始まった。

現在、患者はあらゆる可能性に備えて透析をうけており、腎臓が体に受け入れられるように時間を与えられている。

世界中で腎臓移植を待つ何百万もの人々は、固唾をのんでこの患者の病状を見守っている。


同じジャンルの記事を見る


翻訳者:佐田 優美香
記事ID:59285