アルジェリア:大統領がSNS上のキャンペーンを批判

2024年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️アルジェリア大統領、「マーニーシュ・ラーディー」キャンペーンに対し暗に返答:「ハッシュタグでアルジェリアを食い物にできると思っている者は間違っている」

【アルジェ:本紙】

アルジェリアのアブドゥルマジード・タッブーン大統領は、アルジェリアのメディアがモロッコの勢力によるソーシャルメディア上の扇動と批判する「マーニーシュ・ラーディー」キャンペーンに対し、「『ハッシュタグ』を通じてアルジェリアを傷つけようと考える者は間違っている」と暗に返答した。

タッブーン大統領は知事らとの会談での発言の中で、アルジェリアの若者が持つ「高い国民的精神」を称賛し、次のように強調した。「ハッシュタグでアルジェリアを食い物にできると思う者は間違っている。すべてのアルジェリア人の血には抵抗の精神が流れている」と述べ、「私たちは若者たちの良き思いに寄り添わなければならない」と続けた。

また大統領は、若者をいくつかの害悪の危険から守る重要性を強調し、薬物対策と若者をその危険から守るための多面的な国家戦略を2025年の最初の4か月間で策定すること、その準備にすべての関係者が参加することを政府に求めた。

アルジェリアではここ数時間、ソーシャルメディア上で2つの相反するハッシュタグ間の対立が見られている。 1つ目は「マーニーシュ・ラーディー(私は不満である)」と題され、現政権を批判するものである。2つ目は「私は祖国とともにある」と題され、アルジェリア国内に不和を植え付けることを目的としたキャンペーンとされるものに対抗するためアルジェリア人によって立ち上げられたものである。

「マーニーシュ・ラーディー」のハッシュタグは一部の活動家によって支持されたが、このハッシュタグが両国間の対立を背景に、モロッコの勢力によってアルジェリアに不和をもたらすために仕掛けられたものだと見なすアルジェリア人たちから激しい批判を受けた。このハッシュタグがアルジェリアではなくモロッコで「トレンド」になったことが疑念を呼び起こした。モロッコの新聞もこれをすぐに取り上げ、アルジェリアで革命が起こるとの予測を載せた記事を発表していた。

(後略)


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翻訳者:中村冴
記事ID:59347