シリア情勢に関するイラン・イスラーム共和国外務省の声明

2024年12月08日付 Jam-e Jam 紙

 イラン・イスラーム共和国外務省はシリア情勢に関する声明を発表した。

【ジャーメジャム電子版】イラン・イスラーム共和国外務省は、声明で、シリアにおける最近の動向を鑑み、シリアの統一性と国家の主権及び領土保全の尊重というイランの原則的な立場を改めて表明しつつ、シリアの運命と未来を決定することは外国の過度な干渉や介入なしに同国国民にのみ委ねられていると強調した。

 この重要事の実現には、軍事紛争の可能な限り早期の終結、テロ行為の防止、そして全シリア国民を代表する包括的な政府樹立に向けた、シリア社会を構成するあらゆる集団が参加する国民対話を開始することが必要である。

 イラン・イスラーム共和国は、これまでと同様に、シリアの政治的プロセスを監視するための国連決議2254号を軸とした国際的なメカニズムを支持し、この点について国連と建設的な相互関係を続けていく。

 シリアが同国の歴史上重要な時期を迎えたこの状況では、すべてのシリア国民とその他の国の国民の安全を保障し、また宗教的な聖地の神聖さを保ち、さらに国際法の基準に従って外交・領事施設を保護することが必要不可欠である。

 長い歴史を持ち、常に友好的であったイランとシリアの二国間関係は、共通の関心と利益や国際的な法的義務の履行に基づく両国の賢明で先見の明のあるアプローチにより継続されることが期待される。

 イラン・イスラーム共和国は、西アジア地域において重要かつ影響力のある国家としてのシリアの地位を強調しつつ、シリアにおける安全と安定の確立を支援するためのあらゆる努力を惜しむことなく、この目的のために地域で特に影響力を持つすべての当事国との協議を継続していく。

 イラン・イスラーム共和国は、シリアと地域の動向を注視し、シリアの政治・安全保障において影響力のあるアクターの行動を考慮に入れながら、均衡の取れたアプローチと立場を採ることは明白である。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:HA
記事ID:59364