クルド問題解決プロセス、その真価が問われる

2025年01月04日付 Cumhuriyet 紙

人民の平等と民主主義(DEM)党の代表団は先週、テロ組織PKKのリーダー、アブドゥッラー・オジャランと面会し、先日トルコ大国民議会のヌマン・クルトゥルムシュ議長と民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首と会合を行った。

人民の平等と民主主義党は声明を出し、この会合が次の月曜日も継続して開かれると述べた。共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首は人民の平等と民主主義党の代表団との面会は公正発展党(AKP)及び民族主義者行動党と開いた会合が終わったのちに予定しているとした。「民主同盟」はオジャラン、そして人民の平等と民主主義党が実施しているクルド問題解決プロセスを「テロなきトルコ」と表現した。

バフチェリ党首もまた、年頭のメッセージの中で「新たな問題解決プロセスではなく、テロを終わらせるために実施した施策のひとつ」と述べた。アンカラ政府の周辺では政府によるこの動きが長い間推し進めてきた「新憲法」について人民の平等と民主主義党の協力を得ようとする手段にすぎないとの指摘が上がっている。

■我々は関与しない

このプロセスに慎重な姿勢を見せる共和人民党はこの会合について「完全に否定的な見方ではない」と見られている。当初よりプロセスの透明性を求めていた共和人民党上層部は「人民の平等と民主主義党の代表団がオジャランと何を話したのか現在知っている者はいない。さらにわかっているのは政府とオジャランの間で進められている協議があることだ。現時点では世論に対して明らかになった新しい状況はない。そうでなければ当初から議会に通知されている、透明で真摯なプロセスを我々が提案しているところだ。しかし、バフチェリ氏と「民主同盟」が求める対話の相手をアクターとしてみなし、彼らが望む形でプロセスが進むことを期待し、クルド問題が存在していることを認めない、セラハッティン・デミルタシュのようなプロセスの当事者を無視した理解がある。ある当事者は自宅軟禁となり、ある当事者は再出馬する、トルコはこうした話題でもちきりになればよいとするこのプロセスを、我々は正しいものとは思わない。我々は関与しない」と述べた。

オゼル党首の「殉職者遺族の目の奥を見つめたい」という言葉を引き合いに出した共和人民党上層部は「あらゆる当事者が含まれた、透明で真摯なプロセスで役割を果たすつもりだ。しかしそれにはプロセスに反対する者が反目することなく議会に出席すること、透明であることが必要だ」と指摘した。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:小林佑輔
記事ID:59423