シリア:シリア新政権の報道官による「女性差別発言」が論争を呼ぶ
2024年12月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア新政権の報道官による「女性差別発言」が論争の的に
【ダマスカス:本紙】
シリア軍事作戦総司令部政治問題局の公式報道官であるウバイダ・アルナーウート氏の発言が、SNS上で新政権下のシリアにおける女性の役割について、激しい批判と論争の波を巻き起こした。同氏が、女性の生物学的および心理学的な特性は「国防省(内のポスト)のような特定の職務に適していない」と述べたためである。
これに対し一部の女性活動家らは、同氏の発言が「女性に対する差別的な発言」であり、政府内の特定の職務にシリア人女性が就くことを拒否することで、女性の価値を貶めるものであると不満を表明し、当局者らに対して謝罪と発言の撤回を要求した。
一方他の⼈々は、アルナーウート氏の発⾔が、⾝体的・精神的に過酷である可能性がある職務に関連する客観的な基盤に基づいているとみなし、発言の誇張や過度の動員を拒否した。
アルナーウート氏は、新体制における⼥性の役割と、⼈⺠議会や内閣における彼女らの政治活動への参加について次のように述べた。「⼥性が閣僚や議員としての代表することについては、我々はこれを時期尚早な問題である考えている。この件は、新たなシリア国家の形成について再検討する法律および憲法の専⾨家らに委ねるべきだろう。⼥性は重要な要素であり、敬意を受けるべき存在であるため、その職務は⼥性が果たすことのできる業務に適合したものである必要がある。⼥性に関して懸念すべきことはなくなるだろう」。
(後略)
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翻訳者:平松みの里、福田陸人、喜多見咲
記事ID:59433