イスラエル外務省、「トルコに圧力」呼びかけ

2025年01月08日付 Cumhuriyet 紙

イスラエル外務省高官はシリア北部のクルド組織に向けた攻撃を止めさせるため、国際社会に対して「トルコに圧力を」と呼びかけを行った。

イスラエル外務省高官のエデン・バル・タル氏は記者たちに向け発表を行い「国際社会はトルコに対し、この攻撃や殺人を止めるよう呼びかけるべきだ。クルド人らは国際社会によって守られなければならない。」と述べた。

この呼びかけは、イスラエルのギデオン・サール外相が、いわゆるロジャヴァ自治政府代表のひとりイルハム・アフメド氏と電話会談を行ったすぐ後になされた。

テルアビブに本拠地を置く『イスラエル・ハヨム」紙がイスラエル政府関係者の情報に基づいて報じたニュースでは、サール外相とアフメド氏の間で包括的な電話会談が実現したと報道されていた。

地域の事態の展開を取り上げた同会談ではアフメド氏はサール外相に、シリアの武装組織がクルド人市民向けと言われる恣意的な逮捕を行い他の出来事も生じているとの情報を提供した。

サール外相はというと、各国外務大臣たちと行ったすべての外交会談にて、クルド人に関する懸念に言及したと明らかになった。

◾️トルコとの「戦争」の可能性

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる政府が設立したナゲル委員会(委員長:退役准将ヤコブ・ナゲル)は、今週発表した報告書の中で、「トルコがオスマン帝国時代の影響を再び復活させることを目指している」と主張し、その目標がイスラエルとの緊張を高める可能性があると指摘した。また、「この状況が衝突に発展する可能性がある」との見解を示した。

報告書では、シリアの諸組織がトルコと連携するリスクを示し、この状況では「イスラエルの安全保障に対して新しく大きな脅威となりうる」と述べられた。

「シリアから生まれた脅威はイランの脅威さえも上回る危険な状態になりうる」と綴られた報告書では、「トルコの支援を受けた諸勢力が代理戦闘者として行動し、地域的な不安定さに油を注ぐことになる可能性がある」と続けた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:橋本響
記事ID:59448