ドイツの極右、ドイツのための選択肢(AfD)党は、選挙運動のために航空券形式でチラシ広告を配布した。AfDの移民排斥キャンペーンでは、紙面上にQRコードがあり、「国外追放のための片道チケット」と書かれたチラシ広告を、国民の郵便箱に置いているのが見られた。
極右、ドイツのための選択肢(AfD)は、選挙運動の中で国民の家々に片道航空券形式で、チラシ広告を送った。
ソーシャルメディアに投稿されたポストでは、AfDカールスルーエ支部は、紙面上にQRコードがあり、「国外追放のための片道チケット」と書かれたチラシ広告を、国民の郵便箱に置いているのが見られた。
チラシ広告上では、さらに、出発日として前倒し選挙が行われる予定の「2月23日」に加えて、向かう予定の場所の部分には、「ドイツから安全な祖国へ」という一節がみられた。
配布されたチラシ広告は、AfDカールスルーエ支部がソーシャルメディアプラットフォームのXでも共有した。
AfDの国会議員、マルク・ベルンハルト氏はというと、配布を認めておよそ3万のチラシ広告を印刷したと述べた。
◾️反発が集まった
社会民主党(SPD)所属のカールスルーエ市フランク・メントルプ市長は、ドイツメディアに行った説明の中で、AfDの選挙運動を厳しい言葉で批判し、キャンペーンが度を越えていて、社会秩序を危険に投じたと述べた。
メントルプ市長は、キャンペーンが恐怖を誘発させ得ること、こうした行為が選挙運動の一要素になるべきではないと付け加えた。
ソーシャルメディアでは多くのユーザーがAfDの選挙運動に反発を示した。
一部のユーザーは、AfDが、「度を越えて、民主主義にとって危険を醸成している」と述べながら、チラシ広告が禁止されるよう呼びかけを行った。
警察は、配布されたチラシ広告に関して捜査を始めたと発表した。
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翻訳者:鈴木啓太
記事ID:59492