パレスチナ:イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプを相次いで攻撃

2025年01月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダン川西岸地区:ヘブロンのアルーブ難民キャンプでイスラエル軍の銃撃を受け、パレスチナ人が負傷

【ガザ:アナドル通信社】

金曜日の夕方、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区ヘブロン北部のアルーブ難民キャンプで、パレスチナ人青年がイスラエル軍に銃撃された。

パレスチナの赤新月社は声明で、「ヘブロン近郊のアルーブ難民キャンプで若者が実弾で脚を撃たれ、病院へ搬送されている」と伝えた。

目撃者たちの証言によると、イスラエル軍は多数の軍用車両でアルーブ難民キャンプを襲撃し、「ローマ池」周辺に布陣した。そこで、イスラエル軍とパレスチナの若者たちとの間で衝突が勃発した。

イスラエル軍は若者たちに向けて実弾や音響爆弾を発射したという。

同じ頃、ヨルダン川西岸地区ジェニーン県でもイスラエル軍が4日連続となる軍事作戦を展開し、パレスチナの公式データによると、パレスチナ人14人が死亡、約50人が負傷した。

イスラエル軍はガザでの大量虐殺と並行して、自らの作戦を拡大し、入植者たちも東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区での攻撃を激化させた。パレスチナ側は、これによりパレスチナ人875人が死亡、約6,700人が負傷、14,300人が拘束されたと公表している。

2023年10月7日から2025年1月19日までの間に、イスラエルは米国の支援を受けてガザ地区で大量虐殺を行い、15万8,000人以上のパレスチナ人が死傷し、その多くが子供と女性である。そのほか、14,000人以上が行方不明になっている。ガザ地区は世界で最も深刻な人道的危機の一つに直面している。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:山中李咲
記事ID:59567