レバノン:サウジアラビア外務大臣が15年ぶりにレバノンを訪問

2025年01月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■サウジアラビア外務大臣が15年ぶりにレバノンを訪問

【ベイルート:本紙】

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外務大臣(王子)は木曜日、レバノンを訪問する。これはサウジアラビアの最高位外交関係者として15年ぶりのベイルート訪問となり、レバノンでイランの影響力が低下するなかで、サウジアラビア政府が自国の影響力を強化しようと試みていることを背景に、レバノンから「改革に向けた誓約」を引き出すことを目的としている。

ビン・ファルハーン大臣の訪問は、イスラエルとヒズブッラーの間で昨年ぼっ発した戦争で、イスラエルがイランの支援を受けるヒズブッラーに対して強力な打撃を与えて以来の、またバッシャール・アサドシリア前大統領が昨年12月に反体制武装勢力に打倒されて以来の、レバノンにおける大規模な政治的変化を反映するものだ。

ビン・ファルハーン大臣はレバノンのジョゼフ・アウン新大統領と、ナワーフ・サラーム新首相と面会する予定である。

アウン氏とサラーム氏は今月それぞれの立場に就任し、これは2019年以来金融危機に陥っており、現在数十億ドル規模の復興費用に直面しているこの国における新たな段階の始まりを示すこととなった。

ファイサル王子は先週火曜日のダボスにおける世界経済フォーラムの演説で、サウジアラビアは2年以上続いた空白ののちにレバノン大統領が選出された事実を極めて前向きなものとしてとらえていると述べた。また「遠くない将来に」、新しいレバノン政府が形成されることへの期待を表明した。


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翻訳者:鈴木美織
記事ID:59576