ボルのホテル火災で観光業の信用失墜

2025年01月27日付 Cumhuriyet 紙

カルタルカヤで発生した災害が観光業の信用失墜の原因となったと言われる一方、全ての観光の中心地で緊急検査が始められるよう要望されている。

ボル県カルタルカヤ・スキーセンターで78人が死亡し、50人を超える人が負傷したグランド・カルタル・ホテルでの火事は、観光業の内外で信用を失墜させた。早期予約期間が始まるこの頃に全てのホテルで緊急検査が始められるよう要望されている。

1月21日未明に発生した火災の捜査は続いているが、責任者は特定されていない。

■文化観光省は国民のことを考えるべきだ

夏の早期予約が始まる時期に発生した事件は、世界のメディアでも広く取り上げられた。予約のキャンセルが増加する一方、新規予約を予定している人も調査を頻繁に行っていた。宿泊予定の場所で注意するべき最も重要な特徴の筆頭に来るのが「非常階段」である。

バハティン・ユジェル元観光大臣は、宿泊に関する全ての認可が観光省にあることを強調し、実施すべきはことの推移の全貌を調査することであると述べた。

「地方公共団体によって与えられる営業許可の調整権限が文化観光省の範疇にある。」と述べたユジェル元観光大臣は、「文化観光省は、耐火用品の使用も含む規則を発したが、検査では全く取り上げなかった。とてもたくさんの施設があるが、十分な管理はされていない。火災検査を段々と民営化し、いわゆる簡略化していた。」

元観光大臣は事件に責任がある全員が裁かれる必要があることも強調し、次のように続けた。

「責任は誰にあるのかという議論に入る前に、ウルダーやパランドケンを筆頭としたウィンタースポーツの活動が行われる場所は早急に検査される必要がある。これらの地域では、災害緊急事態対策庁(AFAD)あるいは消防署の初動救助チームを常駐させる必要がある。

我が国の市場のターゲットである国々で、現在、早期予約期間が始まった。こうした国々のメディアでもカルタルカヤで発生した事件が、現在、トップニュースになっている。内部論争は傍に置いて、信頼を再獲得する必要がある。このためには、第一は検査を続けること、第二にはこの過ちから教訓を引き出したのがわかるような言葉で皆に説明することである。」

■消費者は専門家ではない

消費者連合メフメト・ビュレント・デニズ会長は、「問題を知ることができ、ことの推移をデジタルで追える公共の秩序では、この手の捜査の遅れは、社会不安を起こす。休暇の選択にマイナスに影響するだろうと考えている。」と述べた。

消費者に向けて行われる「ホテルの予約をする時にこの問題を調査しなさい」という形の姿勢を批判したデニズ会長は、次のように続けた。「国がこうした事業活動に許可を与えたならば、消費者はこの事業体が全面的に安全性を持っているという心証を得て行動する。消費者は、食品技術者、火災の専門家、科学者ではない。」と述べた。

■火事を止めろと言っている

職務怠慢に対し人々の反感も始まった。「火事を止めろと言っている」という呼びかけをした作家のギュンドゥズ・ヴァサッフさんは、「役所、学校、交通スポット、公共スペース、ショッピングスペースで職務を果たすよう呼びかけている。対処がなければ、確認事項をSNSを通じて伝える。」と述べた。


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翻訳者:新井慧
記事ID:59585