パレスチナ囚人クラブ長が40年ぶりにイスラエル刑務所から釈放

2025年01月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️パレスチナ囚人クラブ長ムハンマド・タウスが40年ぶりにイスラエルの刑務所から釈放

【ラマッラ:本紙】

パレスチナ囚人クラブは土曜日、イスラーム抵抗運動(ハマース)との交換協定の一環として、イスラエルが同国で拘束されている最年長のパレスチナ人囚人であるムハンマド・タウスを釈放し、他の囚人69人とともにエジプトに移送したことを確認した。

イスラエルは土曜日、ガザ地区でハマスに拘束されていた女性兵士4人と引き換えに、パレスチナ人囚人200人を解放した。

タウス(69歳)は1985年から拘留されており、ファタハ運動に従事している。終身刑を宣告され、40年もの間イスラエルの刑務所で過ごした。

タウスは、ベツレヘム地域の数か所でイスラエルの目標に対し何度か攻撃を実行したファタハのグループとともに車に乗っていたところ、追跡を受け逮捕された。

パレスチナ囚人問題財団によると、タウスは彼と共にいた4名の武装集団のメンバーが殺害された後も、複数の銃撃を受け、当時「生きた殉教者」という称号を与えられたという。

また同財団によれば、このグループは占領下のヨルダン川西岸から国境を越えてヨルダンへ入ろうとしていたという。

囚人クラブによれば、イスラエルはこれまでほとんどの交換協定で彼の解放を拒否したため、彼の妻の健康状態は悪化し、1年間の昏睡状態に陥り、2015年に彼が別れを告げることもできないまま亡くなったという。

タウスはオスロ合意調印以前からの古参の囚人の一人であり、昨年刑務所内で囚人のワリード・ダッカが死亡した後、現在その数は21人に減少している。

「パレスチナ人囚人の長」と呼ばれるタウスは、ベツレヘムのジャブア村出身である。


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翻訳者:中村冴
記事ID:59586