アレヴィー派諸協会、シリア・ジャウラニー大統領訪問に抗議
2025年02月04日付 Cumhuriyet 紙
アレヴィー派の民主的大衆組織は、シャーム解放機構(HTS)指導者アブー・ムハンマド・アル=ジャウラニー氏のアンカラ訪問に対して共同声明を発表し、抗議の意を示した。
シリアを実効支配しているジハード主義テロ組織HTSのリーダー、アブー・ムハンマド・アル=ジャウラニー(アフマド・アッ=シャラア)が本日アンカラを訪れ、公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領と会談する予定だ。
ジャウラニー氏のトルコ訪問は野党および民主的大衆組織の激しい反発を招いた。反発した組織のうち、アレヴィー派の民主的大衆組織はジャウラニー氏の訪問について共同声明を発表し、抗議した。
アレヴィー・ベクタシュ連盟(ABF)、ドイツ・アレヴィー組合連盟(AABF)、トルコ・アレヴィー連盟(ADFE)、ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ・アナトリア文化財団、アレヴィー文化協会(AKD)、ピール・スルタン・アブダル文化協会(PSAKD)による共同声明では、以下のように述べられた。
「国際的犯罪組織のリーダーを大統領の地位で出迎えることは、中東市民をはじめとして私たちアレヴィーを指を揺らして威嚇している。
AKPの22年間の政権期に、私たちは多くの非民主主義的扱いをうけてきた。しかしながら、この状況は前代未聞である。トルコを含めて世界中の多くの国がテロリストであると宣言するジャウラニーは、殺人者でありテロリストである。
裁きが必要なときにプロトコールに基づき迎え入れるのは、犯罪を帳消しにすることだ。
彼が身に着けているネクタイは、血で汚れた手を隠すことはできない。彼はシリアで何万人ものヤジディ教徒、クルド人、キリスト教徒、アレヴィー派を殺した。ジャウラニーはシリア市民の虐殺に責任がある。何百万人もの難民を生み出した責任がある。」
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翻訳者:安孫子織絵
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