全米軍、シリアから撤退か?

2025年02月05日付 Milliyet 紙

トランプと側近関係者はシリアの全アメリカ兵撤退について意欲的になっていることを言及し、国防総省は30、60、あるいは90日以内に完全撤退のための計画を準備している。

2人のアメリカ国防省関係者がNBCニュースに行った説明では、国防省が全アメリカ兵をシリアから撤退させる計画を進めていることを述べた。

■「30、60、あるいは90日以内に」

関係者は、ドナルド・トランプ大統領と側近関係者がつい先日にアメリカ兵のシリア撤退について関心を示していることを述べ、国防総省の関係者は30、60、あるいは90日以内に完全撤退の計画の準備を始めたとも述べた。

アメリカ国防省関係者によると、トランプ大統領の新しい国家安全保障問題担当大統領補佐官であるマイク・ワルツ氏は金曜日をフロリダ州タンパのアメリカ中央軍司令部で過ごし、アメリカの軍事指導者らの元を訪れ、中東地域についての報告を受けた。

ホワイトハウスの関係者はシリアのアメリカ軍勢力削減は、報告の主題でもなければ、ワルツ氏の訪問の目的でもなかったと述べた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が火曜日にホワイトハウスを訪問したこと、ヨルダンのアブドゥッラー国王も来週にホワイトハウスを訪問することを踏まえ、ホワイトハウス関係者は、「NSA(アメリカ国家安全保障局)のワルツ氏が地域全体を知るためにCENTCOM(アメリカ中央軍)を訪問するのは良いことだ。」と話した。

■「シリア自身の問題」

先週の木曜日に大統領執務室で行われた記者会見では、ある記者がトランプ大統領に対してアメリカ軍兵士がシリアから撤退することについて、イスラエル政府に通達したとの報道を質問した。

トランプ大統領は、「これを誰が言っているのかは知らない。つまり誰が言っているのかは分からないが、これについて我々は決定を下すつもりだ。我々はシリアに立ち入らないし、踏み入らない。シリア自身の問題だ。そこには十分なほどの複雑な状況がある。我々はすべてに干渉する必要性はない。」と答えた。

■2019年の指示が出されていた

2019年終わりごろにトランプ大統領は国防長官のジェームズ・マティス氏に全アメリカ兵をシリアから撤退させる指示を出した。マティス氏はこの計画に反対し、抗議のために辞任した。

トランプ大統領はアメリカ兵の大半を撤退させたが、その後再配備させた。それ以降、シリアにおけるアメリカ軍の駐留は続いている。

12月、国防総省はシリアに約2000人の兵士を派遣すると発表した。この数字は軍が長年主張してきた900人ほどの2倍以上だった。

国防総省の報道官は当時、追加配備された1100人の兵士は1回あたり30日から90日間の「臨時交代部隊」とされ、900人は最長1年間派遣される「中核」部隊であると述べていた。


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翻訳者:橋本響
記事ID:59639