ボルのホテル火災、調査委員会初会合
2025年02月13日付 Medyescope 紙

トルコ大国民議会は、78人の命が失われたカルタルカヤにあるグランド・カルタル・ホテルの火災を調査するために委員会を設置した。委員長であり公正発展党所属のセラミ・アルトゥノク氏は、「我々はどのような措置を講じる必要があるかに取り組むだろう」と述べた。
トルコ大国民議会は、ボル県のカルタルカヤスキーセンターにあるグランド・カルタル・ホテルで1月21日に発生した火災を調査するために委員会を設置した。火災では36人の子どもを含む78人の命が失われた。捜査で30名を拘束した警察は、22名を逮捕した。
委員長には公正発展党のエルズルム選出国会議員であるセラミ・アルトゥノク氏が選出された。公正発展党のデルヤ・バクバク氏が副委員長となった。民族主義者行動党からセミフ・ウシュクベル氏が報道官に、公正発展党からヌレッティン・アラン氏が書記官に任ぜられた。
アルトゥノク委員長は、委員会が火災に関して専門家らから情報を得ることになると明らかにした。また同委員長は、「我々は消火活動、火災、宿泊施設の安全性について調査を行う予定だ」と述べた。
◾️委員会は調査日程を決定
公正発展党のムラト・ジャヒド・ジュング氏は、委員会がスキーセンターの管理に関し法的整備の準備を行うことになると説明した。
委員会は、2月18日火曜日に再び召集される予定だ。召集する専門家を決定し、調査日程を組むことになる。
◾️委員会には誰が
5つの政党から22名の国会議員が委員会で役割を得た。共和人民党から5名、公正発展党から11名、人民の平等と民主主義党から2名、民族主義者行動党から2名、善良党から1名、新道党から1名の国会議員が委員会で活動する予定だ。
◾️火災はどこで発生したのか?
78名が亡くなった原因である火災に関し、ボル市消防局が作成した事故現場の火事予備報告書が完成した。
ANKA通信が入手した報告書では、3時30分に最初の通報が届き、11台の消防車と30名の消防隊員が出発した後に42キロメートルの道を駆け抜け4時24分に火災現場に到着したと明らかにされた。消火活動では500トンの水が使用されたと記録されている。
報告書では火災の原因について以下のように述べられている。
「火災の初期消火を試みたホテルの従業員と目撃者の証言をもとに我々が行った調査の結果、火災が5階にある調理室/レストランから発生したことが判明した。閉じられた空間での火災では、空気を取り込むべく窓ガラスを破り、扉を開けるといったことが生じる前に、火災のきっかけをつくる木材・プラスチックなどの可燃性が高い材料が燃えることで、熱・高温の煙・炎が拡大する速さは総じて低くなっている。このために火災は非常に高温になり、大きな損害を引き起こしている。火災が発生した場所は、実施された検証によって完全に理解されている。また、熱、煙、炎が物理法則にしたがって上に動くことは避けられない。これらの事象に従うと、4階は火災発生現場ではなく、単に広がった炎にさらされただけであったために比較的軽い被害となったと考えられている。ホテルの建物の損害が甚大であったため、意図的要素を示す、いかなる証拠も見つからなかった。このことから、火災発生の原因が専門家により検討されるよう進言する。」
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翻訳者:佐田優美香
記事ID:59674