パレスチナ:占領軍がヨルダン川西岸地区での攻撃を拡大

2025年01月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領軍がヨルダン川西岸地区での攻撃を拡大…ジェニン難民キャンプへの攻撃により死傷者が発生

【ダマスカス:本紙】

ガザ地区での停戦開始から2日も経たないうちに、イスラエル占領軍は占領下のヨルダン川西岸地区に自らの戦争要員を向けた。イスラエルの評論家らは、この動きは、停戦合意に反対しているにもかかわらずイスラエルの与党連合から離脱しなかった過激派のベザレル・スモトリッチ財務大臣への褒賞だとみている。

占領軍はジェニン難民キャンプに対して前例のない攻撃を開始し、占領地で絶えず行われている殺りく行為を拡大している。この報告書が執筆された時点で、パレスチナ保健省は、同キャンプ内の死亡数は10人に、そして負傷者の数は40人に増加したと発表した。

夕方、ジェニン難民キャンプで爆発物が爆発し、イスラエル兵4人が負傷した。この爆発に関しては、「クドゥス旅団」の「ジェニン部隊」が犯行声明を出した。

攻撃にはイスラエル軍機も参加し、ドローンが赤新月社のボランティアらが活動する地点の近くにある施設を爆撃した。さらに、ジェニン市内では占領軍の銃弾により医師3人と看護師2人が負傷した。

この緊張の高まりは、占領軍のヘルジ・ハレヴィ参謀総長がヨルダン川西岸地区での作戦拡大を誓う脅迫を行ったのちに発生した。

占領軍は声明で作戦の開始を発表し、イスラエル国営放送局は、この作戦は数日間続く可能性があると述べた。またベンヤミン・ネタニヤフ首相によると、ジェニンを標的にしたのは「イスラエル政治安全保障議会」(キャビネット)の決定によるものだった。

(後略)


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翻訳者:石井風帆
記事ID:59707