マイドノズ・ドネル社にギュレン派疑いで捜査
2025年02月22日付 Cumhuriyet 紙

アリ・イェルリカヤ内相は、ギュレン派テロ組織(FETÖ)に向けた「クランプ40」強制捜査において353人の被疑者が拘束されたと伝えた。イェルリカヤ内相は、あるケバブのチェーンレストランを通じてFETÖ向けの資金を提供していたと判明した、公務員(10人)も含む計353人の被疑者が拘束されたと公表した。このケバブチェーン店は、有名な飲食チェーンのマイドノズ・ドネル社であるとされた。
アリ・イェルリカヤ内相は、SNS上で声明を出し、アンタルヤを中心に31の県でFETÖに向けた一斉「クランプ40強制捜査」で、あるケバブチェーンレストランを通じて同組織に資金を提供していたと判明した、10人の公務員を含む353人の被疑者が拘束されたことを明らかにした。
イェルリカヤ内相は、FETÖ再編及びテロ資金に向け進めている活動の一環で、複数の県の警察局テロ対策局と密輸・組織犯罪対策課が、アンタルヤ共和国検事局と他県の共和国検事局と警察総局密輸・組織犯罪対策課(MASAK)の調整を受け、諜報局とテロ対策局も加わり、金融犯罪捜査局や国家諜報機構の支援を受けて、捜査を続けていたとした。その結果、アンタルヤを中心にアドヤマン、アンカラ、アイドゥン、バルケシル、バルトゥン、ビレジク、ブルサ、ディヤルバクル、エディルネ、エラズルー、ガズィアンテプ、ウスパルタ、イスタンブル、イズミル、カフラマンマラシュ、カラマン、カイセリ、クルシェヒル、コジャエリ、コンヤ、キュタフヤ、マニサ、ムーラ、オルドゥ、リゼ、トカット、トラブゾン、トゥンジェリ、ウシャク、ヨズガトで一斉強制捜査を実施したと述べた。
同強制捜査で拘束された者に関する情報を公表したイェルリカヤ内相は、ケバブ・チェーン店がフランチャイズを隠れ蓑に活動しており、同チェーン傘下へとFETÖの一員であるために[警察の]取り扱いを受け、組織とつながり続けている人々に、金銭を対価に非公式なパートナー契約が結ばれていたと述べた。
◾️MASAKの捜査
イェルリカヤ内相は、同ケバブ店が組織の紹介を得ることなしには契約を結ばず、そのシステムを「紹介に基づく拡大(RTB)」と呼んでおり、公的な書類なしに、契約が完全に組織の保証に依拠していることが解ったと述べ、次のように続けた。
「組織につながる人物を雇用し資金を確保する目的で各支店を利用し、こうした支店から協力を受けていたこと、非公式のパートナー契約で株を売却し得た資金が追跡されないよう組織に属している自営業者(貴金属商など)を通じて委託が行われていたこと、同社が国外に新たな店舗を作ることで拡大し、こうして国外からの送金を容易にしていたこと、これらが特定され、検察当局の調査が始まった。
同時にMASAKが行った捜査では、同社に資金を流す目的で国内外で前科のない人物を通じて資金提供を受けていたこと、この金が『商品購入』の名目で請求されて組織の構成員に送られていたこと、指名手配を受けて組織に所属し続けている人物により、販売店で会議を催し活動の中で関係者の組織への忠誠を強めるため、『稼いだ金を関係者に渡す』よう指示が行われ、同社の契約から抜けようとすると『このビジネスには精神的な側面があり、企業は組織を支援するために設立され、組織と繋がりのある人物にお金を送って組織への忠誠を強めるといった役割がある』と説明していたことが判った。l
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翻訳者:関口ひなた
記事ID:59719