シリア:欧州理事会は一部制裁を一時停止し、エネルギー・輸送分野で協力強化
2025年02月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️ヨーロッパの対シリア制裁の一時停止…クドス・アラビー紙へのアナリストの見解:経済回復プロセスを加速させる
【ダマスカス:本紙】
欧州理事会は昨日月曜日、シリアに対する複数の制裁を一時停止することを決定し、特にエネルギー、銀行、輸送、復興に関連するものが対象となった。これは、包括的な政治移行プロセスの支援、経済回復の加速、復興の推進、そして安定の実現を目的とした取り組みの一環である。理事会は、制裁の一時停止の継続的妥当性を保証するため、シリア情勢を監視し続けることを確認した。
昨日月曜日の、ブリュッセルでの会議で、欧州連合の外相らは石油・ガス・電力を含むエネルギー部門と、輸送部門への制裁を一時停止することで合意した。また、5つの銀行に対する資産凍結を解除し、シリア中央銀行に対する規制を緩和し、人道支援物資の提供を円滑にするための免除措置を無期限で延長することを決定した。
一方で、欧州連合は武器貿易禁止、二重用途の物品(軍事および民間用)の制限、監視ソフトウェア、シリアの文化遺産の国際取引の制限といったアサド政権に関連するその他一連の制裁措置を維持している。また、シリアの個人や経済セクターを対象とした制裁の一部も引き続き実施している。
欧州理事会は月曜日に声明を出し、特にエネルギーと輸送分野においてシリアとその国民、そして経済部門との協力を促進することを発表した。加えて、これらの分野に関連する金融および銀行取引を円滑にし、人道的目的および復興に必要な取引も支援することを明らかにした。
理事会は特に、エネルギー分野(石油、ガス、電力を含む)と輸送分野におけるセクター別措置を一時停止することを決定し、5つの法人(産業銀行、国民信用銀行、貯蓄銀行、農業協同組合銀行、シリア・アラブ航空)を資産および経済資源の凍結対象リストから除外し、シリア中央銀行への資金および経済資源の提供を許可することを決定した。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:新階 望乃
記事ID:59729