シリアの運命を決める「国内対話会議」はじまる
2025年02月25日付 Cumhuriyet 紙

シリアの首都ダマスカスで開催された国民対話会議は600人以上の来客が参加し開始した。
国民宮殿での歴史的「シリア国民対話会議」の開会演説を行ったアフマド・シャラア大統領は、「武器を一手に、つまり国家の元に集めることは無いものねだりではなく、強制かつ義務である 」と述べた。
シリアが経験した悲しみと苦難に言及したシャラア大統領は、国が一つになって復興する必要があると強調し、「シリアを復興し、傷を癒やし軽減するには、一つになって協力するよう、あなた方に呼びかける」と述べた。
シリア国民には祖国への帰属・責任を果たす義務があると述べるシャラア大統領は「シリアはあなた方を信じている。シリアを再び失望させず、蔑ろにせずに護り復興をとげるため尽力する、と確信している」と述べた。
アサド・ハサン・シャイバーニー外相は、「過去数年間にわたり、シリアは政権が作り出した組織的な戦争により、際限のない例外的な状況に直面した。解放後には圧力に屈することなく、透明性のある影響力のある外交を行ってきた」と主張した。
シリア向けの制裁解除と新たな投資機会の開拓のため務めていると述べたシャイバーニー外相は「主権とアイデンティティに対するいかなる侵害も認めない。国民の意思を尊重する人々は受け入れ、われわれの味方である人々とは喜んで関係を構築していく」とした。
◾️会議の議題は?
新政権によって2月12日に設立された準備委員会は、「国民対話議会」にむけて国内外から600人以上に招待状を送った。
委員会のメンバーは、参加者が国のあらゆる社会層から選ばれたと強調した。
国の政治的未来にとって重要とされる会議では、移行期における公正、新憲法、諸機関の再建と改革、個人の自由、市民社会組織の重要性、経済に関し、6つのワークショップが行われる予定だ。
会議の結果は、国の新たな指導者たちへの助言に当たる決定とはなるが、拘束力はない。
◾️準備過程で30以上の会議が開かれた
準備委員会は、会議前に国の各県で30以上の会議を開催した。
これらの会合に4,000人以上が参加したことを明らかにした委員会は、まず2月16日にホムスで会合を開き、続いてタルトゥース、イドリブ、ハマ、スウェイダ、ダラー、デリゾール、アレッポとシリアの各県で地域代表と会合を開いた。
さらに委員会は、テロ組織クルディスタン労働者党(PKK)/人民防衛隊(YPG)の占領下にあるハサカとラッカ両県の代表者と首都ダマスカスで会合を開いていた。
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翻訳者:安孫子織絵
記事ID:59733