エジプト:ベドウィンによる開発妨害に非難の声
2025年02月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプトのベドウィンによる開発妨害に非難の声、波紋が広がる…アルガーニー氏も反応
【カイロ:本紙】
エジプト観光開発協会メンバーであるハーミド・シーティー氏はベドウィンが観光開発を妨害していると非難する声明を発表し、エジプト国内で大きな論争を巻き起こした。
同氏は土曜日のテレビ放送での発言で、「ベドウィンに関係する問題として、彼らが人々に建物を建てることを許可しないというものがある。これは非常に大きな問題であり、政府が根本的な解決策を見つけられないかぎり、北沿岸部の観光開発の妨げとなるだろう」と述べた。
さらに、北沿岸地域で建設中の2軒のホテルについて「ことあるごとにベドウィンが現れて建設を妨害している」と指摘した。この発言に対し、エジプト・アラブ部族連合の代表で実業家のイブラーヒーム・アルガーニー氏は、自身のフェイスブックページで「エジプトのベドウィンは超えてはならない一線である」という投稿をし、反応を示した。
同氏はさらに、「エジプトのベドウィンに関して間違いを犯した者は誰でも、直ちに謝罪しなければならない。エジプトのベドウィンは、総合情報部、軍事情報部、シークレットサービス、政府機関から認識されている」と付け加えた。
アルガーニー氏はシナイ半島出身の実業家であり、自身が所有する会社のひとつがガザ地区からの脱出を望むガザ住民から資金を集めていたことで批判を集め、ここ数か月で有名になった。
この風評は「シナイ投資グループ」傘下の「ハーラ観光」社が、いわゆる「ハーラ調整」として知られる活動の一環として、ラファフ検問所でエジプトへの入国を希望するガザ地区の住民から数千ドルを集めることで果たした役割に関するものであった。
(後略)
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翻訳者:中原葉
記事ID:59737