オジャラン呼びかけに、AKPから声明

2025年02月28日付 Hurriyet 紙

AKP(公正発展党)のエフカン・アラ党首代理、大統領筆頭顧問兼大統領府法政治委員会議長のメフメト・ウチュム氏、AKP副党首のハヤティ・ヤズジュ氏は、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党)の指導者アブドゥッラー・オジャラン氏によるPKKへの武装放棄と解散の呼びかけに関する声明を発表した。

イムラル島から発せられDEM党により発表された歴史的な呼びかけの後、AKPからの最初の声明をエフカン・アラ氏が発した。アラ氏は「呼びかけの結末を注視する」と述べたうえで、次のように発言した。

呼びかけの要点は武装放棄とテロ組織の解散だ。我々は結末を注視していく。トルコが待ち望んでいるのはテロの終結、武器の放棄、組織の解散だ。私はこの文脈において声明があるものと考えている。他の種類のものは意味がない。AKP政権はとても活発な形でテロと闘っている。テロのないトルコは次のように実現可能だ。彼らが呼びかけを無視しても、そもそもトルコは活発な形でテロと闘い重要な成功を収めてきた。トルコはテロとの闘いを国内から追い出した。確かに国内で成功を得ており、テロのないトルコという目標をテロと闘うことで実現していく。

■「トルコは足枷から救われる」

この呼びかけの要点はテロ組織の解散であり、この結末を実現するために全員が努力する必要がある。この呼びかけはテロ組織に向けられたものだ。受け手がこの呼びかけに対しどのように反応するかを注視する。我々はテロとの闘いを続ける。テロが続く限り、我々もテロと闘っていく覚悟だ。この呼びかけが終止符を打ってくれることを望んでいる。テロ組織がこの呼びかけを評価し、武器を放棄して集まり解散すれば、トルコは足枷から救われる。

■ハヤティ・ヤズジュ氏「歴史的な好機を無駄にしてはならない」

AKP副党首のハヤティ・ヤズジュ氏は、テロ組織PKKの指導者アブドゥッラー・オジャラン氏がPKKに対して武装放棄と解散を呼びかけたことについて、自身のソーシャルメディアで発信し次のように述べた。

「我が国を「テロのないトルコ」という目標に到達させ、テロを終わらせるための全ての歩みと呼びかけは価値のある物だ。あらゆる要素と合わせ、テロ組織に対する武装放棄と解散の呼びかけは重要な進歩だと評価している。この国土には一体性、統一性、団結、協力がある。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とMHP(民族主義者行動党)のデヴレト・バフチェリ党首が開いた歴史的な好機は希望であり、無駄にしてはならない」

■メフメト・ウチュム氏「テロのないトルコという目標が一つ一つ実現しようとしている」

「テロのないトルコという目標が一つ一つ実現しようとしている」。統領筆頭顧問兼大統領府法政治委員会議長のメフメト・ウチュム氏は、Xでの発信で次のように述べた。

「オジャラン氏の声明は全体として、エルドアン大統領とバフチェリ氏が言う政府イニシアチブの枠内にあり、その中身に適った内容だった。

声明の要点を見てみると、アイデンティティの問題は残らず、否定は終わり、2つの国民はなく、2つの公用語はなく、2つの国籍はなく、自治の要求はなく、連邦制の要求もない、と述べられた。単一国家が支持された。トルコでは否定と拒絶に基づいて説明された国内のクルド人問題は解決し、問題になるのは民主制であり、政府や社会との一体化であり、民主主義の発展であると強調されていた。全てのグループの武装放棄とテロ組織の解散について強い口調で述べられていた。これが意味するのは、トルコにテロをもたらしトルコの分割を目論む帝国主義的企みである国外のクルド人の問題も終結の方向に向かっており、テロが完全に一掃されればこれも終結するということであり、このような声明が発せられた。

この呼びかけがどれほどのレベルで守られるのかどうかについては、未だ実際的な問題だ。守らないものが出てきた場合も我慢することになるだろう。

この呼びかけがなされる前、呼びかけと新しい時代を様々な方法で妨害し、損ねようとする人々が、どれほど大きな扇動の中にいるかがわかった。それは成功しなかったし、今後も成功しない。

かけひきではなく、無条件な呼びかけだと言われており、実際にそのようになった。

トルコにとって新しい時代はもう始まっている。

今後民主主義をより一層成長させ強化していくことが全員の要求であり責任であるように、トルコの独立を、地理的な一体性を、そして政治的な統一性を守ることも全員にとっての課題だ。誰にも脇に追いやられ、遠ざけられ、対立するための言い訳は残されていない。

我々は全員がトルコであり、このことを全ての道、全ての場所で8600万人の力として示す必要がある」

■スレイマン・ソイル氏「トルコの未来よ、明るくあれ」

AKP・イスタンブル選出のスレイマン・ソイル議員は、Xのアカウント上で以下のように述べた。

世界において、政治家という観点では有能な人材が不足しているが、全てのリスクを負って国家の一体性を再び確立した我々のリーダーであるレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と尊敬すべきデヴレト・バフチェリ氏が踏み出した「テロのないトルコ」に向けた歩みによって今日到達した地点は、地域や世界にとって疑いなく新たな平和のパラダイムである。

時間は互いを疑うための時間ではない。テロのないトルコとともに、将来の世代に団結を残し、地域に平和をもたらし、平和な環境で経済を強化し、世界に必要とされている「新しい軸」というマインドを与えるための時間だ。

我々は世界で最も強い国ではないが、可能性の限り知恵を尽くし、自分たちの安全を保障し、知恵を梃子にして大きな困難を取り除き、トルコという船を歴史の流れの中に置いた指導者の豊かな経験によって「強いトルコ」という機会を活かした我々の国は、トルコ人、クルド人、チェルケス人、ラズ人、ボスニア人、アラブ人のより大きな国となることを願っている。

トルコの未来よ、明るくあれ。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:59749