モロッコ:今年の犠牲祭での屠殺中止を発表

2025年02月26日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコ国王、今年の王国での犠牲祭の屠殺を中止すると発表

【ラバト:アナトリア通信】

モロッコ国王ムハンマド6世は水曜日、「家畜数の大幅な減少」を理由に、今年の犠牲祭での屠殺を中止すると発表した。

これは、モロッコ国王が国民に向けたメッセージによるもので、アフマド・タウフィーク永代財産・イスラム宗教大臣が、国営テレビ第一チャンネルの放送で読み上げた。

同大臣は「犠牲祭は、可能な場合には行うべきスンナ(聖慣習)であることを考慮すると、この困難な状況で儀式を実施することは、国民のあらゆる層、特に収入が限られている人たちに実害を与えることになる」と述べた。

そこでモロッコ国王は、今年の犠牲祭の儀式を行わないよう呼びかけた次第だ。

国王は「この決定は、モロッコが直面している気候や経済の課題によって、家畜数が大幅に減少したことを受けたものである」と述べた。

今月2月13日、アフマド・ブワーリー農業大臣は、2016年に実施された全国農業部門統計と比較して、国内の家畜群が38%減少したと発表した。

モロッコを7年連続で襲っている干ばつは、農業部門が直面する最重要課題の一つとなっている。農業省の統計によると、農業は国内総生産の要であり、国内労働力の40%にとっての主な収入源である。


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翻訳者:新藤花絵
記事ID:59752