イスラエル:ウィットコフ氏の計画に同意、ハマースの動向次第

2025年03月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️イスラエル、ガザでの一時停戦に関するアメリカの計画に同意
【テルアビブ:諸通信社】

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相府は、イスラエルが、ドナルド・トランプ米大統領の特使であるスティーブ・ウィトコフ氏の提案を受け入れ、ラマダンと過越祭(ペサハ)の期間中にガザで一時的な停戦を実施すると発表した。

この発表は、先立って締結された停戦合意の第1段階が終了してから数時間後に発表された。

これはネタニヤフ首相が議長を務め、国防大臣、軍の上級幹部、交渉チームが参加した安全保障会議後に首相府が発表した声明によるものだ。一方ウィトコフ氏からはこのような計画についての発表は直ちにはなされなかった。

イスラエルの声明によると、この計画のもと、提案された停戦の初日に、ガザで拘束されているイスラエル人捕虜のうち、生存者と死亡者の両方を含む半数が解放される。

声明はさらに、恒久的な停戦合意に達した場合、ガザで拘束されている残り半数の捕虜も解放されると付け加えた。

イスラエルのメディアによると、イスラエル政府はガザに62人のイスラエル人捕虜(生存者と死亡者)がいると推定している。一方、パレスチナ諸派は拘束している捕虜の人数を公表していない。

さらに、「ウィトコフ氏は、自身の計画が停戦の延長を目的としていると述べ、現在の状況では戦争を終結させる最終的な合意に至ることは難しく、長期的な停戦に向けた交渉にはさらなる時間が必要だとしている。」と付け加えた。

しかし、ネタニヤフ首相府は、「新たな合意では、イスラエルは交渉が進展していないと判断した場合、42日後に戦闘を再開する権利を有する。」とも指摘した。

イスラエル首相府の言葉を借りると、「イスラエルは自国の人質を取り戻すことを目的としてアメリカの提案に同意したが、ハマースは現在のところ受け入れていない。」と主張した。

さらに、「もしハマースが立場を変え、ウィトコフ氏の計画に同意するなら、イスラエルは直ちに計画の詳細について交渉に入る。」と付け加えた。

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59754