断食月、政府関係オフィスの食堂閉鎖の是非
2025年03月06日付 Cumhuriyet 紙
ラマザン月到来とともに、一部の公共機関では、思想、良心、信仰の自由に反する運用が行われている。地券・地籍簿総局では断食をしない人には食事はありません!
地券・地籍簿総局では「ランチを利用する職員の数が不足している」との理由で、ラマザンの期間ランチサービスを提供しないことが判明した。
ラマザン月到来とともに一部の公的機関では、思想、良心、信仰に反する運用が行われている。本紙が議題にしたように、シノップ県保健局が「ラマザン月に食事サービスを受けたい職員の数が不足している」との理由で食堂を閉めた後、同じ運用が地券・地籍簿総局で行われていたことが判明した。
地券・地籍簿総局支援サービス部門は、2025年2月18日に中央、地域、郡の地券事務所に「ラマザン月の食事数」と題する書類を送った。
書類には「昼食を利用する職員の数が十分ではない場合は、ラマダン月の間は、昼食サービスは提供されない」と書かれていた。
◾️以前にも起こっていた
この書類から6日後の2025年2月24日、再び同じタイトルで、同じ諸部局に「受け取った回答の書類にて昼食を利用している職員の数が不足しているため、ラマザン月の間昼食サービスは提供されない」という書類が送られた。
同じ運用が地券・地籍簿総局で前回のラマダン月の時にも行われたことを、本紙のコラミストであるズラール・カルカンデレン氏は、2024年4月7日に「ラマザン月にわたって閉鎖されていた食堂」という名のコラムで取り上げていた。
◾️教員向けの「ラマザン」用メニュー
過去のラマザン月の断食期間中に食事を提供しないことで問題になったセルチュク大学では、今回のラマザン月でも同じ運用が、教育・事務職員が食事をするケイクバード・マンションと職員食堂で行われていることがわかった。ケイクバードにあるメニューには変更が行われ、イフタールのみが記載されるようになった。
◾️「宗教的行為は自由な環境であるべき」
宗教学者のジェミル・クルチ氏は、信仰の自由に反しているこうした運用を本紙にコメントした。「みんな断食を行なっている」かのように振る舞うことは断食の目的を歪めると述べたクルチ氏は「断食を通じて圧力を与えることは断食の理屈に反する。信仰は自由な環境で行われる時に意味をなす。人々は宗教的行為を無理に行うのではなく、自発的に行う時にその行為は意味を持つ。食堂を閉めて全ての人に断食を強制するのは、この意味で断食の精神に反することである。これは不正である。断食は自ら望んでアッラーのために行われる。宗教的行為が目的を遂げるには完全に自由な環境であることが必要だと」と述べた。
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翻訳者:大﨑 萌
記事ID:59786