女性支援団体発表「2021年来トルコで殺された女性の数は1293人」―国際女性の日

2025年03月08日付 Cumhuriyet 紙

長い奮闘と代償を払った女性たちが世界史に刻んだ3月8日の国際女性デーを、トルコの女性たちは再び虐殺、暴力、抑圧、失業のかげで祝うことになる。

女性殺害防止プラットフォームのデータによれば、昨年から今年にかけてトルコでは少なくとも411人の女性が殺害された。エルドアン大統領の決定によって2021年3月20日付でイスタンブル条約から脱退した後、これまでに少なくとも1293人の女性が殺害された。
国際女性デーに「私たちは連帯によって力をつける」とのメッセージを出した女性団体はデータについてCumhuriyet紙へ評価した。女性殺害防止プラットフォームの代表者の一人であるジュラル・ブルシュオール氏は「2024年は我々の歴史上、最多の女性殺害数が記録された年だった。このデータとは逆に政権は2025年を『家族の年』と宣言した。守ろうとしている家族が女性をなきものとしている。」と述べた。
青少年女性ファースト協会のミュジデ・トズベイ会長は政権の「家族の年」との発表を批判した。「家族社会サービス省の『家族の年』プログラムはご覧の通り、女性に対する暴力への対策を一つすらも含まない。今年もどこであっても私たちはともにいる。私たちは連帯によって力をつけ、組織化することで何事も変えることができるのだから。」と語った。

■「不処罰を終わらせるように」

トルコ女性団体連合のジャナン・ギュッル会長は女性の自由で平等で世俗的な生き方のためにイスタンブル条約のような国際条約を再び施行しはじめ、暴力に対する効果的な保護が実施されるべきだと述べた。ギュッル会長は「性的指向に関係なく、人々が人間の尊厳がある生き方をするために、人権が尊重されるべきである。」と述べ、不処罰を終わらせるよう求めた。 
10月29日女性協会の会長で弁護士のシェナル・サルハン会長は女性が得た権利を撤回しようとするものがいると強調し、「女性の殺害がイスタンブル条約の脱退後に増加したことを見れば、この法律がどれほど必要であるのかを示している。女性たち自身が人権のために組織化してください。」と評価した。弁護士財団のナザン・モルオール副会長は「女性たちの公共圏での存在を難しくしている慣行は、共和国とともに獲得した権利を脅かしている。私たちは獲得した権利を放棄しない。」と述べた。

■イスタンブル、アンカラ、イズミルで運動

平等のための女性プラットフォームの発表では「女性たちの歴史的な奮闘は、今日の組織的な悪と平等への敵視に対して屈しなかった。今は連帯の時だ。」と述べた。女性殺害防止プラットフォームは今日12時カドゥキョイのシュレイヤオペラ座の前で集まり、埠頭広場へ行進する。フェミニストの夜間デモ行進はイスタンブルでは19時30分にタクスィムで、アンカラでは19時30分にユクセル通りで、イズミルでは19時30分にアルサンジャク・エスキ・レマン文化センターの前で開始すると伝えられた。
進歩的女性協会(İKD)も「私たちは3月8日に新たな共和国の平等主義の秩序のために集まり、女性労働者の演壇を築く。」と述べ、全市民に「平等、自由、世俗、束縛のない国のために私たちはいる」とのスローガンのもと集まるよう呼び掛けた。同協会はイスタンブルで15時にカドゥキョイシネマの前で女性労働者の演壇を築く予定だ。17時30分にシュレイヤオペラ座の前で記者会見が行われる。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:59794