警察、シリアのアレヴィー派「虐殺」への抗議デモへ封じ込め
2025年03月09日付 Cumhuriyet 紙
イスタンブルのシシュリ地区にある在イスタンブルシリア総領事館に向けておこなわれた抗議行動呼びかけを受け、3日間のデモ禁止令が発表され、警察は3月9日、領事館周辺警備を強化した。
他方、3月8日の国際女性デーは夕方に女性らが行進をおこなうため、タクシム広場周辺での禁止措置はいったん解除された。
地下鉄タクシム駅、シシュハーネ駅、カバタシュ・ケーブルカー線は午前中は営業。一方、今回、シリアラタキア県での「虐殺」に関して街頭スピーチがおこなわれるのではないかと予想された在イスタンブルシリア総領事館のあるエリアは新たな禁止令が発出された。あわせて道路も一部封鎖された。
シリアのハイアト・タハリール・アル・シャーム(HTS)政権によるアレヴィー派をはじめとする各グループへの弾圧に対し、トルコのアレヴィー派協会等は、本日3月9日12時30分にイスタンブルのシシュリ地区のシリア総領事館前で抗議行動の呼びかけをおこなった。
この呼びかけに対しイスタンブル広域市庁は同地域での3日間の抗議行動禁止を発表し、治安部隊をエリア内に集中させた。
治安部隊は警備を増強し、封鎖道路とその代替ルートを指定した。
■封鎖される道路
3月9日の8時から抗議行動が止むまで封鎖される道路は、マチカ通り-アブディ・イペクチ通り交差点からテシュヴィキエ通り交差点、テシュヴィキエ通り-マチカ通り交差点から知事公邸通り交差点、ニシャンタシュ・イラムル・ヨル通り、アティエ通りと発表された。
■代替ルート
代替ルートとして、知事公邸通り、ルメリ通り、アブディ・イペクチ通り、ボスタン通り、オスマン・F・セデン通り、ブロンズ通り、ヒュスレフ・ゲレデ通り、アクカヴァク通り、アフメト・フェトガリ通り、ミム・ケマル・オケ通りが発表された。
■「アレヴィー虐殺を阻止せよ」デモ
複数のアレヴィー派協会は、シリアでアサド政権が打倒された後、HTS政権がアレヴィー派をはじめとする対立グループへの弾圧や暴力が増加しているとして、さまざまに抗議行動を組織してきた。アレヴィー派は、直近で発生した衝突での虐殺の可能性を警告し、3月9日(日)にシリア総領事館前で「シリアでのアレヴィー派虐殺を阻止せよ」というスローガンとともに抗議行動を呼びかけた。
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翻訳者:原田星来
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