シリアでおきたことはガザとどう関係するのか?

2025年03月11日付 Medyescope 紙

シリアで起きていることはガザとどのような結びつきがあるか?アレヴィー派を狙った攻撃により、シリアにおいてどのように均衡変化が生じたか?ガザの最新情勢はどうなのか?ビデオにおいてシリアで起きている最新の動向、ガザにおける情勢、イスラエルの地域戦略に関して新聞記者のユスフ・エル・シェリフ氏、ルシェン・チャクル氏が考察を行った。

シリアにおけるハイアト・タハリール・アル=シャーム(HTS)が主導するジハード主義組織が政権を手にし、新政府が設立された後、大変重要な進展が起きた。シリアの東、北東部の大部分を支配するシリア民主軍(SDG)とシリアにおいて、新しい体制が合意された。

ユスフ・エル・シェリフ氏によると、この合意は想定されていた事態であった。「この合意は、アメリカの仲介により一か月前に準備されていました。しかしながら、トルコが反対したことで、明らかにできなかったのです。」と(同氏は)述べた。トルコのシリア民主軍の存在に対する反対姿勢を述べるエル・シェリフ氏は、トルコ軍事的解決を支持していることを強調した。

マズルム・アブディ氏は、「私たちは、全てのシリア人の権利を保証し、平和への切望を成就させ、より良い未来を構築する決意です。」と述べた。アブデイ氏は、シャルア氏との合意に署名した後、Xのアカウントからメッセージを投稿した。

シリア民主軍は、2024年12月8日にバッシャール・アサド氏を指導者とするシリア政権が崩壊した後、設立された暫定政府の武力解除の訴えに対して肯定的な返事を返していなかった。

■ガザの最新情勢は?

イスラエルはガザ地区に対する制裁をより厳しいものにし、地区において電力供給を完全に停止させた。イスラエルエネルギー大臣エリ・コーヘン氏は決定について「私が先ほどガザ地区の電力を直ぐに止めるために命令を出しました。」と述べた。電力供給の中断は、イスラエル政府がハマスに関しての圧力を強めた政策の一要素としてみられているのに対し、国際機関はこの動きが戦争犯罪を構成し得ると警告した。
イスラエルはガザへの電力供給を停止した。イスラエルのこの決定は、アメリカ合衆国が支持する仲介者らが停戦交渉を継続している中で下された。ハマスは、イスラエルが完全に戦争を終結させることに向けて、明確に誓約することを望み、イスラエル政府は、人質の解放のみを含む延長に前向きな姿勢を示している。

ガザに関してコメントしたエル・シャリフ氏は、「アメリカとイスラエルは、ハマスが終結することを望んでいます。」と述べた。そして、このため(アメリカ、イスラエルは)エジプトに圧力をかけているとつづけた。


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翻訳者:鈴木啓太
記事ID:59810