イスラエル紙「イスラエルのNATO訓練参加にトルコ拒否権」

2025年03月11日付 Cumhuriyet 紙

イスラエル当局者を情報源としたイスラエルのイェディオット・アハロノト紙の報道によれば、トルコは、NATOの年次「耐久性と緊急事態への備え」の軍事演習にイスラエルが参加することに拒否権を行使した。

イスラエルメディアによると、NATOの年次「耐久性と緊急事態への備え」軍事演習にイスラエルが参加することにトルコが拒否権を行使したと主張された。

同紙がイスラエル当局者に基づいた報道によれば、その決定は、約2週間前にイスラエルの外交官ら、NATOの演習調整チーム、ブルガリアの同盟代表団との間で行われた会合後に下された。

会議の際にイスラエルの演習参加について他国からの「強い要望」があったと報じられ、「トルコのこの動きはイスラエルの演習参加を阻む可能性がある。NATOの決定には全会一致が必要であり、積極的なパートナーシップ協定がない限り、トルコにイスラエルが同盟の公式活動に参加するのを認めるよう強制できる組織上の仕組みは存在しない」と伝えられた。

◾️「拒否権の行使を政治の道具として使った」

同紙に語ったイスラエル当局関係者は、拒否権を政治の道具として使ったとしてトルコを非難した。

同関係者は、「トルコの姿勢は地域的な協力関係とNATOが世界的な課題に対処する能力を損なわせている。トルコは、団結や集団的安全保障を促進する代わりに拒否権を戦略的パートナーシップに損害を与える形で行使している。イスラエルとNATOの協力を妨げることは安定に寄与するものではない。むしろ同盟の基本的な価値を脆弱にしている」と述べた。

ガザへの攻撃とパレスチナ人へのジェノサイド攻撃が始まって以来、トルコがNATO-イスラエルの協力関係とプロジェクトに反対しているのは知られている。

昨年7月のNATOサミットで、エルドアン大統領は「NATOがイスラエル政府とパートナーシップを維持できない」と述べていた。

これに対し、当時のイスラエルのイスラエル・カッツ外相はNATOがトルコを同盟から排除するように呼びかけを行った。


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翻訳者:橋本響
記事ID:59818