パレスチナ:イスラエルによる封鎖でガザの食料供給が危機に—WFPが警鐘
2025年03月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️世界食糧計画:イスラエルによる検問所の封鎖により、3月2日以降ガザへの物資供給は停止(声明)
【ローマ:アナトリア通信】
世界食糧計画は金曜日、イスラエルがすべての国境検問所を封鎖し、人道支援物資と商業物資の搬入が止まった結果、3月2日以来、ガザ地区に一切の食糧を輸送できていないと発表した。
今月初め、イスラエルはガザへのすべての検問所通路を再び封鎖し、人道支援物資の搬入を阻止した。これは、イスラエルがガザ地区での停戦合意を反故にした後、アメリカの無視と国際社会の沈黙の中で行われた。
「国連ニュース」によると、世界食糧計画は、検問所の封鎖以来、商業用の食料品価格が上昇しつつあり、小麦粉、砂糖、野菜などの一部の基本品目の価格が200%以上も値上がりしていると明らかにした。
また、新たな物資の到着が不透明なことから、地元の一部業者が商品の出し渋りを始めていると指摘した。
同機関は、ガザ地区で稼働中の炊き出し所やパン屋を最大1か月間支援できる十分な食料備蓄があるとしたうえで、さらに55万人に対して2週間分の調理済み食品パックを提供できると述べた。
そして現在、ガザ全域で33か所の炊き出しを支援しており、1日あたり合計18万食の温かい食事を提供していると発表した。
これに加えて、25か所のパン屋も支援しているが、3月8日には調理用ガスの不足により6軒のパン屋が休業を余儀なくされた。
国連によると、同機関はガザ向けに約6万3000トンの食料を保有しており、これは110万人に対して2〜3か月分の配給に相当するが、現在ガザへの搬入許可を待っている状況にある。
世界食糧計画は、1月19日から42日間続いた停戦の第1段階において、ガザに4万トン以上の食料を届け、130万人に対して救命支援を提供したと発表した。
また、同機関は約13万5000人を支援するために680万ドル以上の現金援助を提供し、家族が緊急に必要な物資を購入できるよう支援した。
(後略)
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翻訳者:新階 望乃
記事ID:59831