ハルクTVを辞した「記録すべし」出演者、youtubeで番組継続
2025年03月17日付 Medyescope 紙

ハルクTVを辞したシュレ・アイドゥン、バルシュ・テルコール、ムラト・アウレル、バルシュ・ペフリヴァン、ティムール・ソイカンの5氏からなる「記録すべし」のスタッフは、番組をYouTube上で継続する予定である。
先週ハルクTVで起こったラスィム・オザン・キュタヒヤル[という人物と関連して生じた]問題の後、同テレビを離れたジャーナリストたちの新しい道が明らかになった。ババラTVを創設したオウズハン・ウウル氏は、SNSで「'最新'『記録すべし』のスタッフがYouTubeに移行している。」と投稿して情報を発信した。ウウル氏は、共有の中でスタッフと撮影した写真もアップした。
当初ババラTV局内に含まれると考えられた同スタッフは、このプラットホームから独立した自分たちのチャンネルで番組を続けることがわかった。ジャーナリストたちがハルクTV内の「記録すべし」の番組の名前を変更しうることも、入手した情報の中にあった。番組の新しい名前はまだ発表されていない。
■何があったのか
ハルクTVのYouTubeチャンネルでラスィム・オザン・キュタヒヤル氏との対談が放送されたことは大きな反発を生んだ。政権に近いと知られているキュタヒヤルという人物が番組のゲストとなり、[同TVで]働いているジャーナリストたちの反発を招いた。事件後、最初の離職決定は、「ハルクTVが存在してほしい点から離れたところに行った。」と述べたセルピル・ユルマズ氏であった。その後、「記録すべし」の番組出演者であるシュレ・アイドゥン、ムラト・アウレル、ティムール・ソイカン、バルシュ・ペフリヴァンの4氏が離職した。同TVで他の番組を担当しているバルシュ・テルコール氏も離職した。
同TVのオーナーであるジャフェル・マヒロール氏は、対談が「完全に交通事故」であったと書いた。知っていたならば承認しなかったと述べた。議論の後、当該ルポルタージュは、放送から外された。
■危機はどのように拡大したのか
メディア・オンブズマンであるファルク・ビルディルジ氏は、事件の詳細を伝えた。
キュタヒヤル氏のルポルタージュが放送されたことを受けて始まった危機は、いくつかの異なる段階を経て拡大した。バルシュ・ペフリヴァン氏は、談話を見た後、すぐにバルシュ・テルコール氏に連絡した。テルコール氏も談話のリンクを局のオーナーであるジャフェル・マヒロール氏に送り、事態を知らせた。マヒロール氏は、談話を初めて知り、すぐに放送から除外すると述べた。しかし、それから22分後、放送から外されていないのを受けてペフリヴァン氏は、SNSから批判的な発信を行った。
オーナーのマヒロール氏は、ペフリヴァン氏の共有を見ると怒った。局に連絡して、「放送から外さないでくれ」と指示した。先の共有でペフリヴァン氏は、ルポルタージュを制作した記者がキュタヒヤル氏を知らなかったことに注意を引いた。「キュタヒヤルは、トルコの今日の腐敗した、メディアにおける根底をなす人物である。クルド問題解決のテーマでこのような人物に『知的な』役割を与えるのは大きな間違いである。」と述べた。
テルコール氏も放送後この共有にリツイートし、その後、ティムール・ソイカン、ムラト・アウレル、シュレ・アイドゥンの三氏も支持した。危機を激化させた原点は、このような反発にもかかわらず、翌朝でさえも談話を放送から外さなかったことであった。
メディア・オンブズマンのビルディルジ氏によると、マヒロール・オーナーは、朝から「記録すべし」の番組に自ら出て批判に回答するために圧力をかけ始めた。シュレ・アイドゥン氏と番組出演者が、局が損害を受けるという理由でこれに反対した。マヒロール氏の代わりに放送取締役あるいは関連編集者が出演するよう提案した。マヒロール氏はこの提案を認めず、自分が出演しないならば番組を終了させると述べると、完全に関係が修復不能となった。
マヒロール氏がSNSから、「SNSで、あるハルクTV番組関係者によって私と局に向けたキャンペーンが始められた。」と述べた。キュタヒヤルのルポルタージュを単に「交通事故」として性格づけた。さらに、マヒロール氏は、ペフリヴァン氏を、投稿する前に自分に連絡しなかったとして批判した。こうした顛末の末、マヒロール氏が出演することなく番組を続けることは不可能となった「記録すべし」の出演者達とテルケロール氏は、ハルクTVを辞すると決めた。
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翻訳者:新井慧
記事ID:59840