EU:EU外相が警告「イスラエルによるシリアとレバノンへの攻撃はさらなるエスカレーションの前兆」

2025年03月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■EU外相:ガザ合意の崩壊は人的被害をもたらす

【エルサレム:諸通信社】

カヤ・カッラス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は月曜日、エルサレムを訪問し、イスラエルによるシリアとレバノンへの攻撃がこの地域における「新たなエスカレーション」の前兆であると警告した。

カッラス代表は、イスラエルのギデオン・サーアル外務大臣との共同記者会見中で「軍事行動は均衡が取れていなければならず、イスラエルによるシリアとレバノンへの攻撃はさらにエスカレートする危険性がある」と述べた。

そして、ガザ地区での停戦合意の崩壊により多くの人命が失われたと語気を強めた。

共同会見でカッラス代表は「残念ながら、私の訪問は難しいタイミングだった。すでに停戦合意の崩壊により甚大な人的被害が発生している」と述べた。  

「交渉再開こそが、全ての当事者の苦しみを終らせる唯一の方法だ。暴力は更なる暴力を生む」と付け加えた。

「今、私たちが目の当たりにしているのは、危険なエスカレーションである。人質とその家族に耐えがたい不安を与え、パレスチナ人にも恐怖と死をもたらしている」と続けた。

カッラス代表は、(求められる)重要なプロセスは、停戦を再開すること、すべての人質の解放を確実にすること、そして恒久的な停戦を目標にガザ地区への人道支援の流れを再開することであるとの見解を示した。


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翻訳者:今村俊太
記事ID:59867