İBB捜査で容疑者を条件付きで釈放した裁判官更迭
2025年03月31日付 Medyescope 紙
共和人民党所属のギョクハン・ギュナイドゥン国会議員は、イスタンブル広域市の捜査で8人の容疑者を法的管理という条件付きで釈放したウーウル・イェシルダル裁判官が、簡易刑事裁判所裁判官の職を解かれた、と発表した。
共和人民党ギョクハン・ギュナイドゥン国会議員は、イスタンブル広域市(İBB)の捜査で8人の容疑者を法的管理という条件付きで釈放した裁判官が職を解かれ、通常権限をもつ裁判官として任じられた、と述べた。
イスタンブル共和国主席検事局は、İBB事務局長ジャン・アクン・チャーラル氏を含む容疑者たちの拘束を望んだ。しかし、イェシルダル裁判官は、容疑者への容疑に関して「具体的な証拠が見つかっていない」と述べた。
イェシルダル裁判官は、その判断の中で拘束が最終的手段であることに注意を引いて、容疑者たちにとって逃亡と証拠隠滅の疑いがないと強調した。この決定後に、ギュナイドゥン議員は、同裁判官が異動となり、簡易刑事裁判官の職を解かれたと主張した。
■ギョクハン・ギュナイドゥン議員:制度が再考されるべき
ギュナイドゥン議員は、Xのアカウントから行った投稿で次のように述べた。
「イスタンブルの簡易刑事裁判所の裁判官が、2025年3月25日付で下した判決によって、検察側から拘束の要請を受けて移送されてきた8人を『証拠不十分』という理由で、請求に反して法的管理によって釈放している。これをしたのはあなたか。
まず、決定を下した裁判官は、公正委員会の決定によって簡易刑事裁判所の裁判官の職を解かれ通常権限をもつ裁判官となっている。その後、行われた異議申立ての結果、前述した8人のうち4人について拘束という判断が下されている。この例は、一方でここ最近司法がいかに道具化されて運用されているかということの明白な証拠といえる。他方で法務大臣と副大臣が裁判官検察官委員会の内部にいる中で裁判官と検察官の公平性と独立性が重大な問題に直面しており、この中で創設された簡易刑事裁判官職のシステムが、裁判官につき独立性、個人の自由、人権の観点から必ずや再考されるべきものであることを明らかにしている。
紀元後400年代に生きた神学者アウグスティヌスが言っていたように『内から公正が抜けたなら、国はギャングと変わらない。』」
この記事の原文はこちら
翻訳者:新井慧
記事ID:59900