イランが米国とイスラエルに警告;イラン国民の確固たる決意|イエメン情勢はイランに責任があるという誤解を招く主張
2025年05月05日付 Hamshahri 紙

外務省は声明の中で、イランの安全保障と国益に反したあらゆる悪行や違法行為に対する全面的な防衛のためのイラン国民の確固たる決意を強調しつつ、「昨今のアメリカとシオニスト政権[イスラエル]による脅迫行為を非難し、その結果生じる影響と結果に対する責任は米政府と同政権にある」と述べた。
【ハムシャフリー電子版】イラン外務省は今朝(オルディーベヘシュト月15日月曜日[西暦5月5日])、イエメン情勢に関連するイラン・イスラーム共和国に対する非難について声明を発表した。
◆西アジア地域を不安定にするための口実探し
この声明のなかでイラン・イスラーム共和国外務省は次のように述べている。
「イラン外務省は、イエメン国民が行っている自己防衛およびパレスチナ人民への支援という勇敢な行動はイランに責任がある、という根拠もなく繰り返される主張は、抑圧されながらも力強く生きるイラン国民への侮辱と見做すとともに、シオニスト政権の大量虐殺を支援してイエメン国民との戦争に介入し、同国の様々な都市でインフラや民間の標的を攻撃して戦争犯罪を犯しているのは米軍であることを改めて主張する」
声明ではさらに次のように述べられている。
「疑いの余地なく、パレスチナ人への支援というイエメンの行動は、パレスチナ人の同胞に対する人道的、イスラーム的連帯感に基づいた独自の判断であった。これをイラン・イスラーム共和国に帰することは誤解を招く偏向した主張であり、これは、占領下のパレスチナにおけるシオニスト政権の犯罪を覆い隠したり、失敗を隠蔽したり、西アジア地域をより不安定にさせる口実を見つけたりするという目的に基づくものである」
◆イエメンに対する米国の攻撃を非難
上記の声明には次のように書かれている。
「イラン・イスラーム共和国外務省は、各国の領土保全と国家主権の尊重の必要性に基づく我が国の原則的な立場を強調するとともに、イエメンに対するアメリカの軍事攻撃を、国連憲章及び国際法の基本的規範に対する重大な違反として非難する」
さらに声明は次のように続いている。
「イラン外務省は、これらの攻撃が継続されることによって西アジアと紅海地域の安全性が被る危険な結果と影響を勧告するとともに、常に、地域全体で不安定が続く根本的原因として、占領下のパレスチナにおける大量虐殺の停止を訴えてきた」
「イラン・イスラーム共和国は、イランの安全保障と国益に反したあらゆる悪行や違法行為に対する全面的な防衛のためのイラン国民の確固たる決意を強調するとともに、我が親愛なる祖国に反した、アメリカとシオニスト政権[イスラエル]のテロリストによる昨今の脅迫行為を非難し、その影響と結果により生じる責任は米政府と同テロ政権にあると見做す」
アメリカの対イエメン攻撃継続の新たなフェーズとして、月曜日の夜、アメリカ戦闘機は数回に渡ってイエメン西部のラース・イーサー港とカマラーン島を爆撃した。
シオニスト政権[イスラエル]ベンヤミン・ネタニヤフ首相は本日、イエメンのアンサールッラー[フーシ派]によるベン・グリオン空港への攻撃を受け、イランに対する脅迫を行った。同氏は「イエメン側の攻撃はイランに責任がある」と主張した上で、「この空港への攻撃に対する報復は、適切な時間と場所で”彼らのイラン人後見役たち”に加える」と語った。
イエメン軍報道官は日曜、同国の軍隊は特殊作戦の一環として、占領下のヤーファー[ヤッファ]地区のベン・グリオン空港を一発の極超音速ミサイルで攻撃したと発表した。
イエメン軍報道官はまた、ベン・グリオン空港への飛行継続について各航空会社に警告し、「同空港はもはや安全ではない」と語った。
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翻訳者:KM
記事ID:60091