ガザ:戦闘激化、支援物資求める市民も犠牲に
2025年06月02日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️占領軍、援助を求める人々への攻撃を再開し、家族を殲滅
【ガザ:本紙】
イスラエルによるガザ地区への軍事行動の激化が続いており、占領軍は複数の地域に対して空爆と砲撃を再開し、多くの民家を破壊した。また、ラファフ市内の配給センター付近では人道支援を求める人々を標的にし、数十人の死傷者を出した。
パレスチナの抵抗組織は、侵攻中の占領軍を標的とする作戦で応戦した。『アルジャジーラ』は、イスラエルのニュースサイトを引用して、ガザ地区北部のジャバーリヤーで軍用車両が攻撃され、兵士3人が死亡、2人が負傷したと報じた。
これらのニュースサイトによれば、ジャバーリヤーでの作戦において、負傷兵を退避させようと軍用ヘリコプター3機が出動したという。
イスラエルのメディアは、ガザ地区でハンヴィー型の軍用車両が対戦車ミサイルの標的になったと伝えた。
イスラエルによる虐殺が続く中、ガザの病院の情報筋は、月曜の未明から本稿執筆時までの間に行われたイスラエルによるガザ地区への攻撃で32人のパレスチナ人が殉教したことを確認した。
ガザ地区保健省は、過去24時間にガザ地区の病院が殉教者52人と負傷者503人を受け入れたと発表した。また、2023年10月7日以降、イスラエルによる大量虐殺戦争の犠牲者数は殉教者54,470人、負傷者124,693人に達したと指摘した。一方で、瓦礫の下や路上にはなお多数の犠牲者が残されており、救急隊や民間防衛隊が彼らのもとに到達できない状況が続いている。
また同省は、支援物資を求めて殉教した人が75人に増加し、そのうち35人が日曜日に殉教、支援物資の配布対象地域での負傷者総数は400人を超えたと指摘した。
(後略)
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翻訳者:新階 望乃
記事ID:60250