クルトゥルムシュ国会議長、NATO会議でイスラエル批判

2025年06月20日付 Hurriyet 紙

TBMM(トルコ大国民議会)のクルトゥルムシュ議長がNATOの会議で演説した。クルトゥルムシュ氏は「NATO諸国がガザ地区での虐殺に対し薄い反応しか示していないことで、同地域におけるNATOの協力者の安全が脅かされている」と述べた。

TBMMのヌマン・クルトゥルムシュ議長は「イスラエルは地域における攻撃を止めるべきであり、交渉と外交が再開されるべきだ」と述べた。

TBMMのヌマン・クルトゥルムシュ議長は「NATO諸国がガザ地区での虐殺に対し薄い反応しか示していないことで、同地域におけるNATOの協力者の安全が脅かされている。また、西側諸国がダブルスタンダードで動くという認識も強化されている」と述べた。

クルトゥルムシュ氏は、ベルギー代議院の主催で行われたNATO議長サミットでの演説で、NATO議会が70年前の設立から今に至るまで、民主主義と自由の価値の他、主権と領土の一体性の原則を守ってきたと述べた。

クルトゥルムシュ氏は、この価値と原則がウクライナへの支援の基本となっているとしたうえで「一方ではクリミア半島を含むウクライナの主権、独立、一体性を主張し、もう一方では今も続く戦争を公正かつ恒久的な平和に持って行くための外交的な努力を最優先事項としている」と述べた。

■「いかなる理由も正当化しない」

クルトゥルムシュ氏は「ウクライナ問題で我々の指針となる価値と原則はパレスチナにも適用されるべきだ」と述べたうえで、次のように言葉を続けた。

「NATO諸国がガザ地区での虐殺に対し薄い反応しか示していないことで、同地域におけるNATOの協力者の安全が脅かされている。また、西側諸国がダブルスタンダードで動くという認識も強化されている。イスラエルがガザ地区や、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区で続けている占領と暴力は、国際法を完全に無視した行動を意味する。いかなる理由も、深刻な犯罪行為を正当化しない。犯罪者は断罪され、説明責任を果たすべきである。このため、いくつかの同盟諸国と協力諸国がネタニヤフ政権に向けて行った最近の発言と制裁を歓迎する」

■「ウクライナとパレスチナは、法や原則と軍事的な暴力のどちらが勝つのかのテスト」
TBMM・クルトゥルムシュ議長は、議員外交の領域での努力も1段階レベルを上げるべきだと述べた。

クルトゥルムシュ氏は、4月18日にイスタンブルで「パレスチナを支援する議員連合」という議員グループが結成されたことに触れ「二国家解決とパレスチナ市民の正当な権利獲得を支援する議員たちの試みへの参加を歓迎する」と述べた。

クルトゥルムシュ氏は、イスラエルがパレスチナ、レバノン、シリアに続いて、現在はイランに対しても国際法を無視した攻撃を行っていると述べたうえで、次のように続けた。

「イスラエルは地域における攻撃を止めるべきであり、交渉と外交が再開されるべきだ。現在の国際システムは岐路に立たされている。多極化した世界への移り変わりを我々は目撃している。公正かつ恒久的な平和のため、軍事抑止力と、価値と原則とのより強固な繋がりが必要だ。このため、戦争と危機が同盟諸国を取り囲む中でNATOは平和と公正の観点をより強化すべきだ。

武力なしの協定は言葉だけからなるものであり、世界を安定させる力を持っていない。法や原則がなかったとすると、武力は制御できない力や専制政治の道具となってしまう。ウクライナやパレスチナは、法や原則と軍事的な暴力のどちらが勝つのかのテストとなる」

TBMM(トルコ大国民議会)のヌマン・クルトゥルムシュ議長は、ベルギーの首都・ブリュッセルで開催されたNATO議長サミットに参加し、会議の後集合写真の撮影が行われた。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:60349