イマムオールの弁護士、逮捕
2025年06月20日付 Medyescope 紙

3月19日の捜査で逮捕されたエクレム・イマムオール氏の弁護士メフメト・ペフリヴァン氏が、証言をするために訪れた法廷で逮捕された。
スィリヴリにあるマルマラ刑務所で拘留されている、イスタンブル広域市(以下IBB)の市長で共和人民党(以下CHP党)大統領候補のエクレム・イマムオール氏の弁護士メフメト・ペフリヴァン氏は、証言に召喚された。
ペフリヴァン氏は、弁護士法に基づき法務省に捜査許可を申請していなかったために、検察局での証言を拒否した。「有効な悔悟」制度を用いたセルヴェト・ユルドゥルム氏とアデム・ソイテキン氏の供述に基づき「犯罪組織の名の下に」活動したとされたペフリヴァン氏は、犯罪の強い被疑による逮捕請求で、当直裁判所に送致された。
ペフリヴァン氏は、出廷した裁判所で逮捕された。
メフメト・ペフリヴァン氏は、チョルル/カラテペ刑務所に送られた。
■「もしこれが試練なら、我々は既にそれを経験している」
ペフリヴァン氏は、逮捕状が出た後、Xのアカウント上で声明を発した。
起きたことは司法の陰謀であるとしたペフリヴァン氏は、「周知のとおり、これは私がエクレム・イマムオール氏の弁護士であるからに他ならない。彼らの目的は、脅迫し、沈黙させ、孤立させることだ。だがこれは無駄である。なぜなら、我々弁護士は屈しないからだ。イマムオール氏の弁護士を務めることを犯罪行為とする歪んだ考え方に、私は声を上げる。もしあなたがたがこの役割を『試練』と言うのなら、我々は既にそれを経験しており、耐えられないことはないと知っておくがいい。」と述べた。
スィリヴリのマルマラ刑務所に拘留されているイマムオール氏も、この決定に対し声明を発した。
「あなたがたは私の写真や声、言葉を恐れ、私の名前が思い出されることを恐れている。だが、ある時から私が自己弁護をし、その権利を行使することすらあなたがたが恐れるとは思ってもみなかった。あなたがたは嘘で国民を騙すことができなかったことで、さらに攻撃的になっている。私の弁護士を逮捕するほどに無能になっている。あなたがたが自ら入り込み、国をも引きずり込んだ暗闇の渦の中で苦しんでいる。あなたがたの手に残っているのは、家族、財産、名誉、尊厳を脅かしてきた一握りの中傷者だけだ。」
CHP党のオズギュル・オゼル党首は、自身のXアカウント上で公開した動画の中で、ペフリヴァン氏の逮捕に反応した。オゼル氏は次のように述べている。
「『3月19日クーデター』から3ヶ月で、これが起こったのだ!エクレム市長の弁護士メフメト・ペフリヴァン氏を、彼らは依頼人を弁護したという理由で逮捕したのだ。彼らはトルコを中世の闇の中に連れ込み、弁護権を侵害した。感覚が歪まないように、弁護士たちに押し付けられた考えについて、国民にも訴える。恥を知れ!」
イスタンブル弁護士会も、書面による声明で、ペフリヴァン氏の逮捕の決定に反応した。
「イスタンブル弁護士会として、我々の同僚が職務を理由に自由を奪われることを容認しない。この大きな不正義を直ちに終わらせ、同僚を解放するよう要求する。我々はこのプロセスを注視していくことを、謹んで申し上げる。」
■以前にも拘留される
イマムオールの弁護士メフメト・ペフリヴァン氏は、3月27日にも「犯罪収益の資金洗浄防止に関する法律」に基づき拘留された。警察署で一夜を過ごしたペフリヴァン氏は、手続きが完了すると裁判所に送られた。検察官は司法統制下におかれることを要求し、彼を簡易刑事裁判所に送致した。ペフリヴァン氏は海外渡航禁止の司法統制を条件に釈放された。
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翻訳者:関口ひなた
記事ID:60350