ヨルダン:防空に関する「ファトワー」の乱発

2025年06月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダン:防空に関する「ファトワー」の乱発

【アンマン:本紙】

民衆は突如として「防空」の専門家に変身し、軍事や戦闘に無縁の人々から出される軍事・戦闘に関する「ファトワー」の波が始まった。彼らの空中戦の知識といえば、せいぜい飛翔するミサイルの写真や、燃えている無人機の映像を撮ったことがある程度だ。

我々はヨルダン人として、イラン・イスラーム共和国に対する新たなイスラエルの野蛮な攻撃の波のなかで、またしても驚くべき光景を目の当たりにした。

多くの好奇心旺盛な者、素朴な者、そして無邪気な者たちが、空中での軍事衝突の専門家の仲間入りをしたのだ。

たった3日間のうちにSNSの画面上に表われた、空爆を専門とする戦場記者のようにコメントするヨルダン人の数は恐ろしいものであり、本来あるべき数を凌駕していることから、文化的・行動的な危機を示している。

これほどまでに多くの「素朴な人々」が、「何が起きているか説明し、本来であれば投げかけられるべきでもない質問に答えることが出来る専門家」を自称して、私たちの前に登場してきたというのは実に信じ難いものである。

(後略)


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翻訳者:二見裕斗
記事ID:60416